角田裕毅、課題山積も「ロングランはOK」決勝に期待…デグへの対処が必要とアルファタウリ
スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は11月18日(金)に行われたF1第22戦アブダビGPの初日を15番手で終えた。FP1では13番手タイムを記録した。
FP2に向けたセットアップ変更によりバランスの問題は幾らか改善されたというが、依然として課題山積だという。それでもロングランペースには手応えを得たようで、予選はさておき日曜のレースには期待しているようだ。
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズはこの日のセッションを次のように振り返った。
「路面温度の違いから、バランスチューニングとタイヤの理解に関する作業の大部分はFP1ではなく、予選と決勝にできるだけ近いコンディションのFP2で行った」
「そのためFP1ではドライバーをリズムに乗せ、マシンバランスの広範な理解と安定温度の確認に重点を置いた。また、来年のマシン開発に役立つように幾つかの空力テストを実施した」
「FP1では2台ともが異なるバランスの問題を抱えていた。ピエールはリヤにリミテーションがあり、ユーキはフロントに苦労していたため、FP2では2台のバランスを中間地点に移動した」
「ソフトコンパウンドでのバランスは依然として完璧ではなかったものの、ユーキはクリアセッションを展開した」
「一方でピエールは、ソフトでのラップがいずれも酷いトラフィックに見舞われ、ミディアムタイヤのラップタイムを更新することができなかった」
「ただ、トラフィックがなかったとしても彼は全体的なグリップに満足していなかったようなので、明日に向けて取り組んでいかなければならない」
「ロングランペースは良かったが、路面温度が低下したにも関わらずデグラデーションが酷かったため、セッションの内容を分析して日曜のレースに向けて最適な戦略を立てていく必要がある」
予選に向けて微調整していく
角田裕毅
FP2: 15位 / 1分26秒680
FP1: 13位 / 1分27秒991
F1ではマシンバランスにかなり苦戦しました。若手ドライバーが多く参加したという点で少し珍しいセッションで、結果としては13番手と、さほど良いものではありませんでしたが、それでも通常のセッションに比べればタイムシートの上位につける事ができました。
FP2に向けてマシンバランスが改善され、クルマの感触も良くなったのですが、依然としてパフォーマンスが不足していました。
今週末のレースでポイントを獲得するためには、明日に向けてやるべき作業が山積みではありますが、まだ後1回、プラクティスが残っていますし、予選に向けて微調整していくつもりです。
今日はロングランのペースが良かったので、決勝で更に力強いペースが刻めればと思っています。
2022年F1アブダビGPフリー走行2で最速を刻み初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手以下にコンマ3秒以上の差をつけた。
アブダビGPの3回目のフリー走行は日本時間11月19日(土)19時30分から、公式予選は同23時から各々1時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで開催される。