ライコネン、クルマ燃えてもアイスマン「全然怖くなかった」2日目に向けてエンジンとギアボックスを交換
アルファロメオ・レーシングのキミ・ライコネンは、F1第17戦アブダビGPの2回目のフリー走行中に火災に見舞われたアクシデントについて「全く怖くはなかった」と述べ、”アイスマン”節を披露した。
夕刻に開始されたFP2では、残り20分を切ったところで、ライコネン駆るアルファロメオC39のリアが出火するアクシデントがあり、セッションは一時赤旗中断となった。
Flames from the back of Kimi Raikkonen's car brought a temporary halt to FP2 #AbuDhabiGP 🇦🇪 #F1 pic.twitter.com/cY1qi7Cr6d
— Formula 1 (@F1) December 11, 2020
クルマを降りた41歳のフィンランド人ドライバーはマーシャルに消化器を手渡すよう要求。自ら消火活動を行い失火を確認すると、ボディーワークを剥がして損傷具合をチェックし、その後、ゴルフカートに乗ってガレージへと戻っていった。更にその後は、メカニック達を手伝いマシンの修復に取り組んだ。
つい先日、バーレーンGPでロマン・グロージャンが大きな炎に巻かれた後であっただけに、流石の大ベテランも恐怖を感じたかと思われたが、初日を振り返ったライコネンは「何も怖くはなかった。火出てしまったのは残念だけどね。火を消すために消火器でマシンがシッチャカメッチャカになってしまったけど、しょうがないさ」と語った。
気になるのはマシンの損傷の程度だが、ライコネンは「幾つかダメージがあるのは明らかだ。主にボディーワークだけなら良いんだけど」と語り「明日使う予定だったエンジンとギアボックスじゃなかった事は不幸中の幸いだけど、チームの連中にとって余計な仕事が増えたのは間違いないね」と付け加えた。チームは2日目に向けてストック済みのエンジンとギアボックスに換装する。
なおこの日、アルファロメオはFP1で開発ドライバーのロバート・クビサを走らせた。クビサはプログラムの内容について「大部分は評価に費やした。後はマシンの長期的開発のためのものだった。短時間の間に多くの変更が必要だったから、ガレージの皆にとっては本当に慌ただしいセッションだった」と説明した。
初日をトップで締め括ったのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)。2番手に付けた僚友ルイス・ハミルトンを0.203秒差で退けた。3番手には0.77秒遅れでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続く結果となった。
F1アブダビグランプリ3回目のフリー走行は日本時間12月12日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで開催される。