ホンダF1、全車TOP10入り果たすも「車体・エンジン共に更なる追求が必要」と慎重 / F1アブダビGP《初日》
29日(金)に行われたF1最終第21戦アブダビGP初日プラクティスでは、ホンダ製F1パワーユニットを搭載する全4台がトップ10入りをマーク。堅実なスタートを切ったが。ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「車体・エンジン共に更なる追求が必要」と慎重な姿勢を示した。
ホンダ勢最上位は、5位につけたレッドブルのマックス・フェルスタッペン。僚友アレックス・アルボンが6番手に並んだものの、チームメイトからは0.481秒遅れた。コンストラクター5位獲得の野望を抱くトロロッソ勢は、ダニール・クビアトが9番手、ピエール・ガスリーが10番手と続き、有望なパフォーマンスを示した。
Pos | Driver | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|
5 | フェルスタッペン | 1:36.807 | +0.551 | 29 |
6 | アルボン | 1:37.288 | +1.032 | 29 |
9 | クビアト | 1:37.651 | +1.395 | 33 |
10 | ガスリー | 1:37.770 | +1.514 | 35 |
最上位が5番手という事はすなわち、直接のライバルであるメルセデスとフェラーリに、完全に先行を許しているという事だが、フレッシュな新品エンジンを使う最速バルテリ・ボッタスを除けば、2位についたルイス・ハミルトンとフェルスタッペンとのギャップは0.241秒。明日以降、接戦が期待できるタイム差だと言える。
車体・エンジン共に更なる追求が必要:F1アブダビGP初日を終えて
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日のアブダビGP初日は、パワーユニット(PU)という観点ではスムーズな一日となりました。予選と決勝に近いコンディションの中で行われたFP2では、4台ともにトップ10入りを果たし悪くない結果でしたが、明日に向けてはPU、車体ともに、まだまだセットアップを煮詰めていく余地があると感じています。
これより、FP2で得られたデータをもとに分析を進めて、明日の予選に向けた準備を進めていきます。
2019年F1アブダビグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間11月30日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで開催される。