2026 F1バーレーンテスト《3日目》総合結果:アストン伸びず、ホンダ懸念再びか。主役はメルセデス

  • Published: Updated:
  • Googleで優先するソースとして追加する

2026年F1公式プレシーズンテストが2月13日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで3日間の日程を終えた。最終日の主役を演じたのはメルセデスだ。アンドレア・キミ・アントネッリがこれまでの週末最速タイムを塗り替える1分33秒669を記録し、第1回テストを締めくくった。

パワーユニット(PU)一式の交換を余儀なくされるなど、メルセデスは過去2日間にわたり信頼性トラブルに見舞われていた。だがこの日は、レースシミュレーションに加え2回の予選シミュレーションを完遂し、開幕戦に向けた仕上がりの一端を示した。

一方でジョージ・ラッセルは「パフォーマンスは期待していたレベルにまったく届いていない」と語り、エンジン面ではレッドブルが「一段上」にいるとの見解を示すなど、慎重な姿勢を崩していない。もっとも、これは圧縮比騒動を巡る政治的な駆け引きの一環である可能性も考慮に入れるべきだろう。

そのレッドブルは、マックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーが交代でプログラムに取り組み、合計121周を走破。両者はそれぞれ5番手と6番手タイムを記録した。なおハジャーは環境の変化にまだ慣れていないようで、誤ってメルセデスのピットボックスに進入する場面もあった。

また、リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)はこの日最初に100周の大台に到達し、レッドブル製PUの信頼性の高さを印象付けた。

アストンとキャデラック、苦境脱せず

アストンマーティン・ホンダは再び厳しい現実に直面した。ランス・ストロールは72周を走行したものの、トップから4.496秒遅れの16番手に沈んだ。周回数は全チームで最少で、アストンより遅かったのは新規参戦のキャデラックを駆るバルテリ・ボッタスだけだった。

午後の周回数がわずか18周にとどまった背景には、パワーユニットへの懸念があったとみられる。英衛星テレビ局『Sky Sports』によると、ホンダがデータ上でPUに確認が必要な要素を検出したため、ガレージ内で約1時間足止めされたという。

他チームが実戦想定のプログラムに移行するなか、アストンはフロービズを用いた空力テストや複数のエンジンカバーの比較に時間を割いた。潜在的な問題を洗い出すための走行距離は十分とはいえず、開幕に向けた課題は少なくない。

キャデラックも再びトラブルに見舞われた。バルテリ・ボッタスがターン11でマシンを停止させ、この日最初の赤旗の原因となった。これにより午前中の周回数は35周にとどまった。一方、午後を担当したセルジオ・ペレスは67周を走行し、チーム合計は105周と、かろうじて三桁に乗せた。

ハミルトン3番手も残り10分で停止

ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は133周を走り込み、3番手タイムを記録したが、セッション残り10分でコース上に停止。燃料切れの可能性も考えられるが、このアクシデントに伴い赤旗が提示された。

一方、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)はこの日最多となる162周を単独で消化し、アントネッリから0.880秒差の4番手タイムをマークした。

現時点で“ビッグ4”に次ぐ存在感を示しているのがハースだ。この日はオリバー・ベアマンとエステバン・オコンが合計145周を走行し、オコンが9番手につけた。3日間の総走行距離は350周を超え、信頼性とペースの両面で安定感を示している。来週のテストでは、開幕戦仕様のアップグレードを投入する計画だ。

バルセロナ・シェイクダウンを欠席したウィリアムズは、アレックス・アルボンが78周、カルロス・サインツが68周を走行し、チームとして146周を積み上げた。ただし、現時点では本格的なパフォーマンス追求の段階には至っていないとみられ、実力の全貌はまだ見えていない。

初日の走行が制限されたフランコ・コラピント(アルピーヌ)はこの日145周を走り込み、8番手タイムを記録した。ただしセッション終盤、スタート練習のためにグリッドへ向かう途中でスピンしかけ、バリアに接触寸前となる場面もあった。

これで第1回テストの全日程が終了した。各チームは来週の第2回テストに向け、今回得られたデータの分析と改善作業を急ぐことになる。

2026 F1バーレーンテスト《3日目》総合結果表

Pos Driver Team Time Gap Laps Laps
1 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1:33.669 0.000 63 C3
2 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:33.918 0.249 78 C3
3 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1:34.209 0.540 150 C3
4 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:34.549 0.880 162 C3
5 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1:35.341 1.672 61 C3
6 アイザック・ハジャー レッドブル 1:35.610 1.941 60 C3
7 エステバン・オコン ハース・フェラーリ 1:35.753 2.084 75 C3
8 フランコ・コラピント アルピーヌ・メルセデス 1:35.806 2.137 145 C3
9 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 1:35.972 2.303 70 C3
10 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1:36.291 2.622 58 C3
11 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:36.665 2.996 78 C3
12 リアム・ローソン レーシングブルズ・RBPT 1:36.808 3.139 119 C3
13 カルロス・サインツ ウィリアムズ・メルセデス 1:37.186 3.517 68 C2
14 セルジオ・ペレス キャデラック・フェラーリ 1:37.365 3.696 67 C3
15 ガブリエル・ボルトレート アウディ 1:37.536 3.867 60 C3
16 ランス・ストロール アストンマーティン・ホンダ 1:38.165 4.496 72 C3
17 バルテリ・ボッタス キャデラック・フェラーリ 1:38.772 5.103 38 C2