上海インターナショナル・サーキットのホームストレートを走行する角田裕毅(RBフォーミュラ1)の22号車VCARB 01のリア、2024年4月21日(日) F1中国GP決勝レース
Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1ポイントシステム、2025年大幅改訂の可能性…中団チームに恩恵

  • Published:

F1ポイント配分システムの大幅な改訂が検討されており、早ければ2025年シーズンにも導入される可能性があると英「AUTOSPORT」と「Sky Sports」が報じた。現時点での提案内容が正式採用された場合、中団チームが恩恵を受ける事になる。

報道によると来週ジュネーブで開催予定のF1委員会会議において、チャンピオンシップポイントの配分対象を上位10台とする現行方式に代えて、上位12名にまでに拡大する提案が行われ議論される予定だ。

以下のように、上位7台に配分されるポイント数は現行システムを継承するが、8位は4ポイントから5ポイントに増加し、以降は12位まで1ポイントずつ段階的に削減して付与する仕組みが計画されているという。

順位 現行配分 改定案
1 25 25
2 18 18
3 15 15
4 12 12
5 10 10
6 8 8
7 6 6
8 4 5
9 2 4
10 1 3
11 0 2
12 0 1

ファステストラップ・ポイント(1点)は現在、トップ10フィニッシャーの中でファステストラップを刻んだ者に与えられる仕組みとなっているが、改訂案ではこれがトップ12フィニッシャーに変更される。

改訂案が何をもたらすかは明白だ。RBやハース、ウィリアムズと言った中団チームは、これまで以上にポイントを獲得できるチャンスが高まる事になり、ミッドフィールドは更に熾烈な争いの場と化す事が予想される。

また、ポイント付与の対象が拡大された事で、シーズンを通した各チームの競争力がより適切に選手権ランキングに反映される事になる。

正式採用にはグリッドに着く全10チームの内、6チームの賛成票が必要となる。

1950年の世界選手権創設から数えてF1のポイントシステムはこれまでに、スプリントやファステストラップポイントの追加を合わせて計9回に渡って変更されている