フリー走行を終えて汗だくのキミ・ライコネン、2020年F1トスカーナGPのアルファロメオ・レーシングのガレージ内にて
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アルファロメオF1の2021年シート、昇格噂される跳馬ジュニアよりも「まずは何よりもライコネンが最優先」

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アルファロメオ・レーシングのフレデリック・バスール代表は2021年シーズンのF1シートに関して、昇格の噂が上がるミック・シューマッハらフェラーリ育成ドライバーよりもキミ・ライコネンが最優先であるとして、ライコネンの去就決定を待たずに来季のドライバーラインナップを決定するつもりはないと明らかにした。

来月17日に41歳の誕生日を迎えるフィンランド人ドライバーは、今シーズン末を以てアルファロメオとの2年契約が満了を迎えるが、引退の可能性を否定しておらずF1を去る可能性もある。なおアントニオ・ジョビナッツィの将来も不透明で、アルファロメオのシートは潜在的に二つともが空いている。

跳馬製F1パワーユニットを搭載するスイス・ヒンウィルのチームは、フェラーリと同じくフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)傘下のアルファロメオをタイトルスポンサーとしており、マラネロがフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の所属ドライバーをF1に昇格させる場合の受け皿になるものと考えられている。

F1直下のFIA-F2選手権では18レースを終えてFDAドライバーがランキング上位を占めており、7度の皇帝、ミック・シューマッハの実子ミックが161ポイントでチャンピオンシップの首位に立ち、2位にカラム・アイロット、4位にロバート・シュワルツマンが続いている。

ミックに関してはF1第11戦アイフェルGPでのFP1起用の噂も出ており、仮にチャンピオンを獲得することにでもなれば来季F1へのステップアップの可能性が大きく広がる事になるが、アルファロメオは何よりもライコネンが最優先であるとして、FDAドライバーを受け入れるかどうかは二の次だとする。

フレデリック・バスール代表はトスカーナGPが行われたムジェロにおいて「確かに何人かのフェラーリ・ジュニアがいるが我々にはキミがいる。最優先は彼だ。彼がどうしたいのか、そして我々が彼と共に何を成し遂げたいのかがまず先だ。他のドライバーはその後に考える」と述べ、ライコネンが自身の去就を決定する前に2021年シーズンのラインナップを決定する事はないと主張した。

また、ライコネンがF1残留を希望する場合は残留させるのかと質問されると「勿論だ」と返し「協力関係が良好で全員が継続を希望するのであれば、それは道理に叶うというものだ。キミより経験豊富なドライバーを見つける事はできないだろう。(必然的に)彼のチームメイトは彼よりも経験が劣る事になるわけで、それは(彼にとって)アドバンテージだ」と続けた。

バスール代表は「まずは9月中に我々のドライバーと話し合う」としており、ドライバーラインアップの発表は10月以降が見込まれる。

現在ドライバーマーケットには、セバスチャン・ベッテルに来季アストンマーチンのシートを奪われたセルジオ・ペレスや、COVID-19感染のペレスに代わってシルバーストンでの2戦で印象的なパフォーマンスを残したニコ・ヒュルケンベルグといった強力なベテランドライバーが出ており、ライコネンが引退を選んだ場合、アルファロメオは彼らを有力な候補者として検討する事になるだろう。

ライコネンはキャリア通算321戦目となった先日のF1トスカーナGPを9位でフィニッシュし、今季9戦目にして初のポイントを獲得。現在ドライバーズランキング16位につけている。