レーシングドライバーの佐藤琢磨が、104年の歴史において20名しか存在しないインディ500のマルチチャンピオンに輝き、日本のモータースポーツ界の歴史に新たな1ページを刻んだ。NHKとGAORA SPORTSは、日本を代表するレジェンドドライバーが3年ぶり2度目の快挙をなし遂げた第104回インディアナポリス500マイルレースの模様を再放送する。

米国インディアナ州現地8月23日(日)に開催された2020年のインディ500では、11度目の挑戦に臨んだ佐藤琢磨（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）が日本人初となるフロントロー（最前列）3番グリッドからのスタート。終始トップ3を争う白熱の闘いを演じた。

最終盤の決戦に向けてマシンを仕上げながら上位を走行していた佐藤琢磨は、173周目にラップリーダーのスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）を交わしてトップに浮上。手に汗握る接戦を繰り広げた。

このまま逃げ切れるかに思われたラスト5周、佐藤琢磨のチームメイト、スペンサー・ピゴットがピットレーン入口付近で激しい単独クラッシュ。F1モナコGP、ル・マン24時間レースと並び世界三大レースに数えられる今年のインディ500は、イエローコーションのままチェッカーフラッグを迎えた。

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で、伝統の5月ではなく8月開催となった異例の第104回大会は、計7度のイエローコーションが発生する波乱の展開で、史上初めて無観客でレースが行われた。後にも先にも、8月のインディ500ウィナーは佐藤琢磨ただ一人かもしれない。

NHKは「完全放送 世界最速レース インディ500 佐藤琢磨が挑む！」と題し、世界三大レースへの挑戦経験を持つ中野信治を解説に迎え、ピエール北川の実況で8月24日(月)午後6:00～午後9:50までの230分間に渡って録画放送を行う。

インディカー・シリーズ全戦を放映するGAORA SPORTSは、8月26日(水)午後5:30～午後10:00および、9月6日(日)夜10:30～深夜3:00の2回に渡って、熱気と興奮溢れるインディ500を再放送する。解説はインディ500出走経験豊富な松浦孝亮と松田秀士の各氏、実況は村田晴郎が務める。

GAORA SPORTSは月額1,200円（税抜）のCS放送。視聴には「スカパー！」等との契約が必要となるが、加入初月の視聴料は0円となる。契約者は追加料金なくオンデマンド放送で過去のインディカー・シリーズの再放送も視聴できる。

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