初ドライブに感激しっぱなし…13分の動画で振り返るセルジオ・ペレスのレッドブル・ホンダF1初体験の1日
2月23日(火)、その日のシルバーストン・サーキットの路面は雨で濡れていた。フルウェットコンディション。ホンダ・シビックで会場入りしたセルジオ・ペレスは、チームメンバーに明るく声を掛けた後、ミルトンキーンズのチームでの初のドライブに向けて基本事項の確認を行うなどして準備を進めた。
レッドブル・ホンダが先月実施したペレスの初ドライブの舞台裏を収めた13分12秒の動画を公開した。この日、ホンダF1パワーユニットに火が入られたのは今季仕様のカラーリングを配した2019年型の「RB15」だ。
新しいチームでの未体験のマシン・エンジンでのドライブに臨むにあたりペレスは、この日の目標について「手順を確認してスピードを上げていき、エンジニアやメカニックとコミュニケーションを取って新しいチームに馴染むこと」と語った。
1周のインスタレーションラップの後「路面はかなり濡れている。びっくりする位ね」と報告。ガレージに戻った。結局、チーム代表のクリスチャン・ホーナーと雑談を交わしながら路面コンディションの改善を待つことになる。
今年から共に働く仲間達は、7年間に渡って苦楽を共にしてきた馴染みのメンバーではない。シートの右側やペダルの位置について、改善のリクエストを飛ばした。
午前のシルバーストンはスリッピーな路面ながらも、ペレスは「低速でのトラクションは良いし全体的なバランスも悪くない」と語り、ピットストップやスタート練習を重ねた。
トラックでの初日に際してなおペレスは「未だにレッドブルのドライバーになれたなんて信じられない」「こんな事が起こるなんて全く想像だにしていなかった」と語り、「レッドブルのF1マシンに自分の名前があるのを見て本当に感動した」と何度も笑顔を見せた。
ペレスは3月12日に開幕を迎えるバーレーンでのプレシーズンテストの2日目と最終3日目の午前で新車「RB16B」をドライブする。