ピレリ、F1アメリカGPで”桃色”のタイヤを投入。ピンクリボン活動をサポート
F1世界選手権にタイヤを供給するピレリは、今週末に開催されるアメリカGPでピンクに彩られたタイヤを投入する。今季紫色でカラーリングされていたウルトラソフトタイヤは、オースティンのコースで桃色に変更される。
F1プロモーターのLiberty Mediaのイニシアチブの元、ピレリは乳がんの危険性を啓蒙する「スーザン・G・コーメン財団」のサポートを行う。同財団は、乳がんの知識を広めるとともに早期検診を呼びかける世界規模の啓発キャンペーン”ピンクリボン活動”の功労者である。
アメリカGPの舞台サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、ピットレーンを含めた会場内のあらゆる箇所がピンク色に染められる。 ピレリF1を率いるマリオ・イゾラは次のように語った。
「アメリカにはこれまでよりも柔らかいコンパウンドタイヤを持ち込みます。オースティンでのウルトラソフトの導入は今回が初めてとなります」
「スーザン・G・コーメン財団の素晴らしい活動をサポートする一環として、ウルトラソフトのカラーを紫色からピンク色に変更します。これは一回限りの特別な機会となります」
1982年の創設以来、スーザン・G・コーメン財団は9億2000万ドルの資金を調達、世界60カ国以上の国々で乳がんに関する啓蒙活動を行っている他、乳癌患者の100%治癒を目指して研究事業を行っている。最新の数字によれば、乳がんの5年生存率は85.5%に上昇した。
アメリカでは、初日フリー走行が開催される20日(金)は「ナショナル・マンモグラフィーデー」に制定されており、国を挙げて乳がん死を減らす運動が行われる。日本においては10月1日が「ピンクリボンデー」とされ、都庁や東京タワー、名古屋城等、全国各地の主要建築・名所がピンク色にライトアップされる。
マシンカラーがピンク色のフォース・インディアは、今年のF1モナコGP以降の各グランプリで同活動をサポート。ピンクリボンのロゴをVJ10に掲載している。