無念リタイヤのベッテル「何が起きたのかさっぱり分からない」 F1シンガポールGP 2017《決勝後》
逆転ポールによって、オーバーテイクの難しいシンガポールでの優勝候補筆頭に躍り出たセバスチャン・ベッテルであったが、決勝では僅か3コーナーを通過しただけでレースを終える事になった。ライバルのルイス・ハミルトンが勝利によって25ポイントを得たため、ベッテルとのポイント差は28に拡大した。
マリーナベイの路面は唯でさえ滑りやすいが、決勝当日は雨が状況を更に難しいものにした。オープニングラップで僚友キミ・ライコネンと宿敵マックス・フェルスタッペンとクラッシュを演じ、ベッテルは勝つべきレースを落としてしまった。シンガポールGP多重クラッシュ動画
レースを終えたベッテルは、ライコネンが当たってきた事以外には何も状況が分かっていない、とコメント。ポジション防御のためにベッテルがフェルスタッペンに必要以上の幅寄せをしたとの見方もあるが、スチュワードは本件を不問とした。
2台ともがノーポイントに終わったスクーデリア・フェラーリ、悪夢のような週末となった。チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは「期待していた結果ではないが、これで戦いが終わったわけでもない。優れたマシンと素晴らしい2人のドライバーがいることが証明された」とのコメントを発表した。
マシンにダメージを負ってスピンした
セバスチャン・ベッテル決勝: DNF, 予選: 1位
まずまずのスタートを切った後、マックスからポジションを守るために少し左に動いたんだ。その後キミのマシンが当たってきてマシンの片側にぶつかった。何が起こったのかは分からないよ。ターン3でスピンしたけど、あれはマシンがダメージを受けていたからなんだ。今日は僕らにはツキがなかったけど、それは慰めにはならないさ。
僕らが今できることは何もないし、残念な状況なのは間違いない。それに、自分たちの速さを見せられなかったのが残念だよ。でもまだレースは残っているし、これからも多くのチャンスがあるって確信してるよ。
なお、アクシデントの渦中の一人フェルスタッペンは、今回の事故の責任はベッテルにあると非難している。レース結果と詳細についてはF1シンガポールGP決勝結果とダイジェストを参照されたい。