フェルスタッペン、250戦目にマリーナベイ初V&週末制覇。フェラーリVSCで明暗 / F1シンガポールGP 2026《決勝》結果と詳報

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2026年F1第17戦シンガポールGPの決勝が現地時間10月11日(日)に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインでマリーナベイ市街地コース初優勝を飾った。シャルル・ルクレール(フェラーリ)が7.335秒差の2位、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が24.573秒差の3位に続いた。

通算250戦目の節目を迎えたフェルスタッペンは、スプリント形式で争われた今週末の2つの予選と2つのレースをすべて制した。決勝では62周を通じて一度も首位を譲らず、前戦バーレーンGPに続く2連勝を果たした。

ただし、順風満帆だったわけではない。無線の不調を抱え、ピットウォールからの声は聞こえる一方、自身の声がチームに届かず、戦略の判断やレース状況の確認に制約を受けながらの勝利だった。

マリーナベイ市街地コースでの初優勝を果たし、パルクフェルメで両腕を高く掲げるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝Courtesy Of Red Bull Content Pool

マリーナベイ市街地コースでの初優勝を果たし、パルクフェルメで両腕を高く掲げるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2026年10月11日(日) F1シンガポールGP決勝

表彰台争いでは、39周目のバーチャル・セーフティーカー(VSC)中にタイヤを交換したルクレールとアントネッリが、交換を見送ったルイス・ハミルトン(フェラーリ)を終盤に逆転した。

フロントロウの2台とアストンマーティン・ホンダ勢を含む12台がソフト、その他がミディアムでスタートした。1ストップ戦略が主流となり、オーバーテイクの機会は限られた。

フェラーリVSCで明暗、ハミルトン6位へ後退

フェラーリ勢は予選でフェルスタッペンに迫ったものの、決勝では存在感を発揮できなかった。

2番手からスタートしたルクレールは、第1スティントの序盤こそフェルスタッペンについていったが、周回を重ねるにつれてペース差が拡大。ミディアムで3番手からスタートしたハミルトンの状況はさらに悪く、ソフトを履く前方の2台に引き離され、誰よりも早い18周目にピットへ向かい、ソフトに交換した。

その後にミディアムへ履き替えたルクレールは、ハミルトンをわずかに抑えてコースに戻ったが、タイヤがまだ適切な作動温度に達しておらず、後方のハミルトンはタイムを奪われた。ハミルトンは間接的に順位交代を求めたものの、チームが返した以下の返答は、間違いなくハミルトンが望んでいたものではなかった。

「ターン10とターン18では、タイヤとパフォーマンスのために、もっとマネジメントする必要がある」

39周目にVSCが導入されると、ルクレールとメルセデス勢はミディアムからソフトに交換した。フェラーリのピットではハミルトンのタイヤ交換も準備されていたが、ハミルトンは自らステイアウトを選択。これは最終的に約42秒のロスに繋がり、結果に大きな影響を与えた。

45周目、タイヤの性能劣化に苦しむハミルトンは、ルクレールに抜かれて3番手に後退。その後は、アントネッリとランド・ノリス(マクラーレン)の追撃を受けた。54周目にはターン1のランオフエリアに飛び出して順位を維持したが、相次いで追い抜きを許して5番手に。このコース外走行については不問とされた。

さらに、最終周に入る直前には、VSC後にスローパンクチャーでピットインしなければならなかったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)にも先行を許し、6位でチェッカーを受けると、無線を通してチームに謝罪した。

「ごめん、みんな。今日はあの戦略でみんなを失望させてしまった。僕の判断だった。そのせいで貴重なポイントを失った。次で取り返せるようにする。ピットストップでのみんなの仕事は素晴らしかった」

アントネッリは最終スティントでブレーキの問題を抱えながらも3位を確保。ノリスが4位、ピアストリが5位となり、マクラーレン勢は前日のスプリントでの同士討ちを経て、2台揃って入賞した。

アストンマーティン・ホンダ、ピット発で16位

アストンマーティン・ホンダ勢は、パルクフェルメ規則違反に伴い、2台ともがピットレーンからスタートした。予選17番手のフェルナンド・アロンソはターボチャージャーを交換し、サスペンションのセットアップも変更。ランス・ストロールもサスペンションのセットアップを変更した。

アロンソは序盤に19番手まで順位を上げ、その後は他車のピットストップにより13番手まで浮上。36周目にソフトからミディアムに交換すると、セルジオ・ペレス(キャデラック)をオーバーカットしてコースに復帰し、デプロイメントに問題を抱えながらも16位でレースを終えた。

ストロールはコース上でバルテリ・ボッタス(キャデラック)しか抜くことができず、39周目にコース上で停止してリタイヤした。その理由についてストロールは「クラッチのオーバーヒート」と説明した。この停止に伴うVSCが、ルクレールとメルセデス勢のタイヤ交換につながった。

大降格のラッセル9位、ハジャーもピット発で入賞

予選6番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)は、決勝に向けてさらにパワーユニット(PU)を交換。合計60グリッド降格ペナルティを受けて19番手からスタートした後、9位まで挽回した。

ギアボックスのトラブルにより予選でタイムを記録できなかったアイザック・ハジャー(レッドブル)も、パルクフェルメ下でPUを交換し、サスペンションのセットアップを変更。ピットレーンからスタートし、残り4周でピエール・ガスリー(アルピーヌ)を抜き、10位フィニッシュで1ポイントを獲得した。

ローソンが中団最上位、アウディも8位入賞

リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)が中団最上位の7位に入り、ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)が1.720秒差の8位に続いた。ハース勢はオリバー・ベアマンが12位、エステバン・オコンが13位で、入賞には届かなかった。

カルロス・サインツ(ウィリアムズ)はオープニングラップで3つ順位を上げ、ポイント圏内に浮上したが、最終的には14位に終わった。

アーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)はスタート直後、他車との接触を避けるために減速を強いられ、4つ順位を落としてポイント圏外へ後退。15位でフィニッシュした。

キャデラック勢はペレスが17位、バルテリ・ボッタスが19位。アレックス・アルボン(ウィリアムズ)はリタイヤした。

8周目にはガブリエル・ボルトレート(アウディ)がメインストレートで失速し、ピット出口付近にマシンを止めた。金曜のフリー走行でヒュルケンベルグが停止した際と似た状況で、ギアボックスのトラブルが疑われる。短時間のVSCが導入されたが、この時点でタイヤ交換に動いたドライバーはいなかった。

フランコ・コラピント(アルピーヌ)は31周目、何らかのトラブルでエスケープロードへ進み、黄旗が振られた。セーフティーカー(SC)導入の可能性もあったが、再びマシンを動かして危険な位置から退避。そのままリタイヤした。

2026年F1第17戦シンガポールGP決勝リザルト

PosNoDriverTeamLapsTimePTS
13マックス・フェルスタッペンレッドブル621:42:00.78525
216シャルル・ルクレールフェラーリ62+7.335s18
312アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス62+24.573s15
41ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス62+40.506s12
581オスカー・ピアストリマクラーレン・メルセデス62+49.644s10
644ルイス・ハミルトンフェラーリ62+53.188s8
730リアム・ローソンレーシングブルズ・RBPT62+81.666s6
827ニコ・ヒュルケンベルグアウディ62+83.386s4
963ジョージ・ラッセルメルセデス62+84.677s2
106アイザック・ハジャーレッドブル62+90.862s1
1110ピエール・ガスリーアルピーヌ・メルセデス61+1 lap0
1287オリバー・ベアマンハース・フェラーリ61+1 lap0
1331エステバン・オコンハース・フェラーリ61+1 lap0
1455カルロス・サインツウィリアムズ・メルセデス61+1 lap0
1541アーヴィッド・リンブラッドレーシングブルズ・RBPT61+1 lap0
1614フェルナンド・アロンソアストンマーティン・ホンダ61+1 lap0
1711セルジオ・ペレスキャデラック・フェラーリ60+2 laps0
1823アレックス・アルボンウィリアムズ・メルセデス59DNF0
1977バルテリ・ボッタスキャデラック・フェラーリ59+3 laps0
NC18ランス・ストロールアストンマーティン・ホンダ36DNF0
NC43フランコ・コラピントアルピーヌ・メルセデス29DNF0
NC5ガブリエル・ボルトレートアウディ7DNF0

コンディション

天気晴れ
気温30℃
路面温度44℃
周回数62

セッション概要

グランプリ名 F1シンガポールGP
レース種別 決勝
レース開始日時

サーキット

名称 マリーナベイ市街地コース
設立 2008年
全長 4940m
コーナー数 19
周回方向 反時計回り

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