妥協なき最下位、アストンホンダがスパで見据える「トンネルの先の光」/F1ベルギーGP

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アストンマーティン・ホンダは、2026年F1第10戦ベルギーGPの初日に行われた2回のフリー走行で、いずれも2台そろって最下位に沈んだ。それでもチームは、苦戦が予想されていたスパ・フランコルシャンで目先の順位を追わず、競争力を取り戻す時に備え、レース運営の精度を保つことを重視している。

FP1ではランス・ストロールが首位から5.738秒差の21番手となり、フェルナンド・アロンソに代わって今季3度目のFP1出走を果たしたサードドライバーのジャック・クロフォードが最下位でセッションを終えた。クロフォードはストロールとの差を0.391秒にとどめた。

FP2では首位との差を縮めたものの、ストロールが5.187秒差の21番手、アロンソが5.474秒差の22番手に終わった。

チームの視線はすでに、今季初のアップグレード・パッケージが投入される次戦ハンガリーGPに向けられている。ただし、チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、厳しい週末だからこそ、リスタートやピットストップを含むあらゆる手順を妥協なく遂行する必要があると強調した。

タイヤウォーマーが並ぶガレージ内をドリンクを手に歩くジャック・クロフォード(アストンマーティン・ホンダ サードドライバー)、2026年7月17日(金) F1ベルギーGPフリー走行1(スパ・フランコルシャン)Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

タイヤウォーマーが並ぶガレージ内をドリンクを手に歩くジャック・クロフォード(アストンマーティン・ホンダ サードドライバー)、2026年7月17日(金) F1ベルギーGPフリー走行1(スパ・フランコルシャン)

最下位に沈むも、妥協を許さぬレース運営

クラックはベルギーGP初日のフリー走行について、「予想通りだった。苦戦しているし、そうなることは分かっていた」と振り返った。

チームは2回の走行を通して、タイヤの評価やロングランを含む通常のプログラムに取り組んだ。タイムシート上で最下位に沈むなかでも、週末に必要な準備を妥協することはなかった。

クラックは、厳しい時期を経て「トンネルの先に光が見えてきた」との見方に「間違いない」と同意し、競争力を取り戻した時に備えるためにも、オペレーションの精度を落とすわけにはいかないと説明した。

「近いうちに再び競争力のある状態でレースができると考えている。その時に備えておく必要がある。だから、その観点では手を緩めたり、何かをおろそかにしたりするわけにはいかない。プロフェッショナルに取り組み、一日を適切に終えることが重要だ」

週末の残りについても、アストンマーティン・ホンダは手順を変えず、コンディションに応じた判断を確実に積み重ねる方針だ。

「すべての手順を常に100%の状態に保つことが重要だ。ピットストップについても同じだ。マシンが少しペースを欠いているからといって、妥協することはできない」

「ペースが戻った時に備えておかなければならない。それこそが、我々が今達成しようとしていることだ」

次戦ハンガリーでの大型改良に託す反撃

縁石をかすめながらスパ・フランコルシャンを走行するフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年7月17日(金) F1ベルギーGPフリー走行2Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

縁石をかすめながらスパ・フランコルシャンを走行するフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年7月17日(金) F1ベルギーGPフリー走行2

クラックは、ハンガリーGPで投入するアップグレード・パッケージによって、苦戦が続く現在の流れが一変することを期待している。

「厳しい週末が続くことは分かっていた。来週を楽しみにしているが、まずは今週末を最後まで終えることが重要だ。その後はブダペストに向けて全力で取り組み、そこでより良い結果を出せるよう努める」

ストロールもまた、ベルギーが厳しい週末になるとの認識を示しながら、土曜日と日曜日に向けてマシンの改善を進める考えを明らかにした。

「僕らがどの位置にいるかは分かっている。だから、これまで厳しい週末になってきたし、残りの週末もそうなるだろう。でも、全力を尽くして乗り切ることが重要だ」

「今日はほぼ予想通りだった。ハンガリーで一歩前進できることを願っている」

ホンダ製PUは順調運用、一晩での改善を誓う

マシン全体のパフォーマンスが不足する一方、ホンダのパワーユニット(PU)は初日の走行を大きな問題なく終えた。

ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアは、PUの運用面では「スムーズ」に作業を進められたと説明した。

一方で、パッケージ全体の競争力不足を認め、2日目以降に向けて改善作業を続けると誓った。

「明日の予選と日曜の決勝に向けて、パッケージ全体のパフォーマンスを最大限引き出せるよう、一晩かけて改善に取り組みます」

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