「違反成立も不問」の異例裁定も。F1オーストリアGP決勝後のピアストリ、ローソン、ペレスの審議決着

  • Published:
  • Googleで優先するソースとして追加する

2026年F1第8戦オーストリアGP決勝後に審議対象となっていた4位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、9位リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)、そしてDNFのセルジオ・ペレス(キャデラック)の3件について、スチュワードはいずれもペナルティを科さない裁定を下した。

ただし、ローソンに関しては、「形式上は違反が発生した」と認定しながらも、状況を考慮して処分を見送るという異例の判断が下された。

ローソン:スタート練習違反も処分なし

ローソンは決勝に先立ち、スタート練習を行うために所定の位置へと向かう途中、ピット出口通路で停止していた別のマシンに遭遇した。

そこでローソンは、そのマシンを避けるためにピット出口の白線を跨ぎ、その後、当初の予定通りスタート練習のための場所に向かうため、再び白線を跨いだ。

この行為についてスチュワードは、レースディレクターが指示したスタート練習手順に違反するとしつつも、停止車両を回避するための「適切な対応」だったと判断。一件を不問とする決定を下した。

ペレス:スタート違反も処分なし

ペレスは、レースの開始を告げるスタートシグナルの消灯前に動き出したとして審議となった。いわゆるジャンプスタートだ。

スチュワードは調査を経て、ペレスはジャンプスタートをしたと結論づけた。本来であれば5秒ペナルティが科される事案だが、ブレーキのオーバーヒートによりレースをリタイアしていたため、最終的に処分は見送られた。

ピアストリ:タイム超過疑惑も潔白

決勝前のレコノサンスラップで、セーフティカーライン間の指定タイム超過が疑われ、レース後に召喚されたピアストリについても、お咎めなしの裁定が下された。

スチュワードは、ドライバーおよびチーム代表者から事情を聴取したほか、各種映像、計時データを確認。その結果、ピアストリは指定タイムを超過していなかったとし、違反はなかったと結論づけた。

これにより、オーストリアGP決勝後に審議対象となった3件は、ローソンが「違反成立も処分なし」、ペレスが「違反成立もリタイアを考慮して処分なし」、ピアストリが「違反なし」と、それぞれ異なる理由で最終的にペナルティが科されない結果となった。


2026年F1第8戦オーストリアGPの決勝では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウィンを飾り、今季2勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が滑り込んだ。

シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは、7月3日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

F1オーストリアGP特集