ローソン「もう二度と聞くもんか」ダブル入賞の裏で火種、リンブラッドがチームオーダー無視/F1オーストリアGP決勝

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ダブル入賞という結果の裏で、レーシング・ブルズの2台の間ではチームオーダーをめぐる確執が生じていた。リアム・ローソンは、チームから「アーヴィッド・リンブラッドは仕掛けてこない」と伝えられていたにもかかわらず、その直後にオーバーテイクされたことに不満を示した。

イギリスの専門メディア『The Race』によると、ローソンは「戦略に従って、指示どおりにブレーキをマネジメントし、攻撃されないと聞かされていたのに、実際には抜かれたんだ」とレースを振り返り、指示が守られなかったことへの苛立ちを隠さなかった。

オーダー無視の強襲に「もう二度と聞くもんか」

2026年F1第8戦オーストリアGPの決勝でレーシング・ブルズは、ローソンの後方にリンブラッドという隊列でレースを進めていた。

第2スティントに入ると、ローソンはブレーキの温度管理のため、チームからターン3でリフト・アンド・コーストするよう指示されていた。そのターン3でリンブラッドがローソンに仕掛けた。

ローソンはターン4に向けてアグレッシブに抜き返した後、レースエンジニアのピエール・ハムリンに状況を問い合わせた。すると「アーヴィッドはポジションを維持する。我々は争わない」との言葉が返ってきた。

一方のリンブラッドに対しては先の一件の直後、レースエンジニアのアレクザンドル・イリオポロスから、ブレーキ温度管理のためのリフト・アンド・コーストの徹底と併せて、「ポジションを維持せよ」との指示が飛んだ。

後方から攻撃される恐れがないと安堵したローソンだが、その翌周のターン4でリンブラッドにオーバーテイクされてしまう。

ローソンは無線でハムリンに対し「おい、アレックス?」と困惑をあらわにし、さらにその後、放送禁止用語を交えて「もう二度と聞くもんか」と苛立ちをぶつけた。

レッドブル・リンクのターン4で僚友リアム・ローソンをリードするアーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)、2026年6月28日(日) F1オーストリアGP決勝Courtesy Of Red Bull Content Pool

レッドブル・リンクのターン4で僚友リアム・ローソンをリードするアーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)、2026年6月28日(日) F1オーストリアGP決勝

最終スティントでは、リンブラッドに対して改めて「ポジション・キープ」が指示され、今度はこれに従った。ローソンはアンダーカットによって再び前へ出ると、そのまま9位でフィニッシュ。リンブラッドも10位に入り、チームは3戦連続となるダブル入賞を果たした。

レース後、一件についてチーム内で話し合うべき問題かと問われたローソンは、「おそらくそうだ」と答えた。

指示無視も「上手くいった」とF1ルーキー

一方のリンブラッドは、ローソンの見解を伝えられても直接それに応えることはなかった。

「最終的にはチームとしてダブルポイントを獲得できた。第2スティントでは彼の前に出られたし、最後は1周早いピットストップでアンダーカットされたけど、そうなるだろうとは思っていた。それでも構わない。いいレースができたと思う」とリンブラッドは語った。

リンブラッドはポジション・キープの指示があったことは認めつつも、ローソンが示唆した「チームの方針に従わなかったのではないか」という点について改めて問われると、こう答えた。

「僕らは9位と10位でフィニッシュした。つまり、かなり上手くいったってことだ。それに後ろからの脅威もなかった」


2026年F1第8戦オーストリアGPの決勝では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポール・トゥ・ウィンを飾り、今季2勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が滑り込んだ。

シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは、7月3日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

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