メルセデス、FIA介入で新ディフューザーを修正…フェラーリが”黙っていられなかった理由”。VCARBも対象に

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メルセデスは、2026年F1第5戦カナダGPで投入した新たなディフューザーのデザインについて、ライバルからの指摘と国際自動車連盟(FIA)の介入により、今週末の第8戦オーストリアGPを前に修正を余儀なくされた。

イギリスの専門誌『Autosport』によれば、メルセデスは前戦バルセロナ・カタロニアGP後に発行された新たな技術指令に従い、問題箇所を修正した。また、レーシング・ブルズも同様にディフューザーの変更を求められているとされる。

鋸歯状の突起、アントネッリ優勝で波紋

メルセデスはカナダGPにおいて、2台の「W17」にシーズン初となる大規模なアップグレードを導入した。その中でライバルの目を引いたのが、ディフューザー上部に設けられた鋸歯状の突起だった。

この突起は小さな金属製のステーで前方と接続されており、ディフューザーの有効面積を拡張し、上下を流れる気流を増やすことでダウンフォースを高める狙いが見て取れるアイデアだった。

ディフューザーで得られるダウンフォースは、ウイングと比較して空気抵抗の増加を抑えることが可能であり、脱グランドエフェクトカー時代の今シーズンにおいて、その効率化は競争力向上の鍵の一つと目されている。

カナダGPでは、この新設計のディフューザーを搭載したアンドレア・キミ・アントネッリが優勝を飾った。イタリアの専門メディア『AutoRacer』は、この結果を受けてフェラーリがFIAに設計の照会を行ったと報じた。

フェラーリ疑念の発端、FIAへの警告

報道によれば、フェラーリ自身も過去に似通った設計を検討していたものの、シーズン開幕前にFIAへ確認した際、そのアイデアは認められなかったという。そのため、メルセデスがこのグレーゾーンを活用できたことを疑問視したとされる。

スクーデリアの技術陣はFIAとのやり取りを通じて、この設計が認められればさらに極端なソリューションが次々と登場し、規則の意図から外れた方向に開発競争が進む可能性があると警告したとされる。

その結果、FIAはオーストリアGPを前に、技術指令を通してこの設計を禁止した。実際、レッドブル・リンクのパドックでは、鋸歯状の突起が取り覗かれたメルセデスのマシンが確認されている。

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