母国21番手ストロール、AMR26に「全く自信なし」 アストンホンダ”運用面の問題”も露呈

  • Published:
  • Googleで優先するソースとして追加する

ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)にとっての母国レース、2026年F1第5戦カナダGPの週末は今のところ、期待よりも苦しさが前面に出るものになっている。

フェルナンド・アロンソは予選で19番手にとどまりながらも、AMR26の競争力向上を感じていた。一方のストロールは、同じくスプリント後にセットアップ変更を受けたにもかかわらず、マシンに「全く自信が持てなかった」と語った。

予選結果は21番手。1周70秒強のジル・ビルヌーブ・サーキットで、アロンソに対して0.999秒もの遅れを取った。地元ファンの前で戦う週末は、厳しい現実を突きつけるものになっている。

サス不具合で出遅れたスプリント

ストロールの土曜日は、スプリント開始前から実に厳しい流れとなった。グリッド上でサスペンションの不具合が発覚し、ピットレーンスタートを強いられたのだ。パーツの組み付けに問題があったとみられる。

通常のグリッドからレースを始められなかったことで、ストロールは開始前から後手に回ることとなった。それでも23周のレースを16位でフィニッシュした。

チーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは、チーム側に課題があることを認めた。

「運用面でいくつかの問題に足を引っ張られた。そこは今後に向けて改善が必要な部分だ」

アストンマーティン・ホンダにとって、今週末の問題は純粋なペース不足だけではない。マシンを本来の状態で走らせるまでのプロセスにも、改善すべき点があることが露呈した。

セットアップ調整もストロールには届かず

スプリントを経て、チームは予選に向けてセットアップをわずかに変更した。狙いは、ストロールとアロンソがともに抱えていたグリップ不足を少しでも補うことだった。

だがアロンソとは対照的に、ストロールはその効果をほとんど感じることができなかった。クルマに対するストロールの感触は変わらず、自信を取り戻す材料とはならなかった。

走行中には、コースを外れて芝生の上を滑る場面もあった。攻めた結果というよりは、グリップ不足のクルマを制御できずにコントロールを失ったことを示すものだった。

「本当に厄介だった。クルマに全く自信を持てなかった。とにかくグリップがなかったんだ。厳しいセッションだった」とストロールは振り返る。

「[予選に向けた変更について]そんなに大掛かりなものじゃない。ほんの少し変えただけさ。ただ、それでもグリップがなかった」

ストロールは初日のスプリント予選でも、タイヤを作動温度領域に入れることができず、グリップ不足に苦しんでいた。

雨でもドライでも残る課題

ストロールにとって、カナダGPはシーズンを通して最も特別なレースだ。地元ファンの声援を受けるジル・ビルヌーブ・サーキットで、良い結果を残したいとの思いは強い。

だが現実には、スプリントを前にしたサスペンショントラブル、予選でのグリップ不足、チームメイトから約1秒遅れ、という厳しい要素が並ぶ。

日曜のモントリオールが雨に濡れれば、状況は動く可能性がある。だが、気温が下がればその分だけさらに、グリップを引き出すことは難しくなる。

一方で、ドライコンディションになったとしても、ストロールは母国の大声援を背に、まずは自信を持てないAMR26と向き合うところからレースを始めることになる。


2026年F1カナダGP予選では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションを獲得。2番手にアンドレア・キミ・アントネッリが続き、メルセデスがフロントロウを独占した。

決勝レースは日本時間5月24日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4361mのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1カナダGP特集