
ストロール、母国18番手に歯切れ悪く…「最終ラップを狂わせた要因」を明かす
ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)は、母国カナダGPのスプリント予選で18番手に終わった。チームメイトのフェルナンド・アロンソが、チームを今季初のSQ2進出に導いたのとは対照的な結果だった。
ストロールのSQ1敗退の裏には不運があった。セッション終盤、アロンソがクラッシュを喫し、残り1分46秒で赤旗が提示された。これにより、セッションは中断を余儀なくされた。
セッション再開後、フライングラップを開始できたのは、わずか3台に限られた。ストロールはカルロス・サインツ(ウィリアムズ)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)とともに時間内にラップを開始したものの、タイム更新に足るだけの速さを引き出せなかった。
赤旗が奪ったタイヤの熱
ストロールによれば、タイム更新が妨げられたのはタイヤが原因だった。中断と再開の慌ただしさのなかでピットレーンは大混雑となり、タイヤに適切な熱を入れることができなかったという。
「最終ラップに向けて、タイヤの温度があまりに足りなかったんだ。それで終わった、という感じだね」とストロールは振り返った。
ノックアウト・ゾーンに沈んでいたドライバーたちは再開後、チェッカーフラッグまでにコントロールラインへたどり着こうと先を争った。
セルジオ・ペレス(キャデラック)、バルテリ・ボッタス(キャデラック)、そしてピエール・ガスリー(アルピーヌ)は時間内にラップを開始できなかった。敗退圏内にいた4台のうち、アタックにこぎ着けたのはストロールだけだった。
それでも、タイヤの準備が損なわれた状態では、順位を上げる余地は限られた。なお、アロンソはSQ2に進出したものの、マシンの損傷で走行を継続できず、16番手でセッションを終えた。
母国カナダで口にした完走
ストロールにとって、カナダは特別な一戦だ。週末に先立ち、「一年で一番好きなレース」と語り、街全体からあふれ出る熱気に高揚感を抑えられない様子を見せていた。
だが、スプリント予選は不本意な形で幕を下ろした。
セッション後、翌日のスプリントに向けて悪くない結果になったのではないか、という問いに対するストロールの反応は歯切れの悪いものだった。
「……どうだろうね。とにかく、レースの完走を目指すよ」
アストンマーティン・ホンダは、前戦マイアミでようやく両車がそろってチェッカーフラッグを受けたばかり。母国でなおストロールが口にしたのは、ポジション争いではなく完走だった。