ノリス、悲願の初タイトル!マックス勝利も2点及ばず…角田はRBR最終戦14位 / F1アブダビGP 2025《決勝》結果と詳報

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2025年FIA-F1世界選手権最終第24戦アブダビGPの決勝が12月7日に行われ、闇夜に包まれたヤス・マリーナ・サーキットに、新たな王者が誕生した。ランド・ノリス(マクラーレン)が3位でフィニッシュし、自身初となる悲願のワールドチャンピオンを獲得した。

ポール・トゥ・ウインを飾ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)との最終的なポイント差はわずか2点。2019年のデビューから6年、数々の苦難を乗り越え、26歳のイギリス人ドライバーがついにF1の頂点へと上り詰めた。

届かなかった「奇跡」

逆転での5連覇には「優勝」かつ「ノリスが4位以下」という厳しい条件が必要だったフェルスタッペン。スタート直後からその意志は明確だった。

シグナル消灯と同時にラインを大きく変えて2番手スタートのノリスを牽制。トップを死守すると、1ストップ戦略を完璧に遂行し、ポール・トゥ・ウインで今季最多となる8勝目をマークしたが、シーズン中盤までのマシンの競争力不足が最後の最後で響く形となった。

決勝レース1周目にリードするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年12月7日(日) F1アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

決勝レース1周目にリードするマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2025年12月7日(日) F1アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)

ランキング3位のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ハードタイヤスタートながらも、1周目のターン9でノリスを豪快に交わして2位へ浮上し、逆転タイトルに向けた一歩を踏み出した。ただ、それ以上の前進は叶わなかった。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)の失速によりスタート直後に4番手に浮上したことで、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はフェルスタッペンのタイトルを左右する重要な役回りを担うこととなった。何度かノリスのDRS圏内に入ったものの、決定的なオーバーテイクの機会は訪れず、5位でフィニッシュした。

上位勢の順位に大きな変動はなく、ノリスは3位の座を堅守。フェルスタッペンの完璧なレース運びも、王座防衛にはあと一歩届かなかった。

表彰台に立つウィナーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位でチャンピオンを獲得したランド・ノリス(マクラーレン)、リチャード・ウォルバーソン(レッドブル レーシング・オペレーション責任者)、2025年12月7日(日) F1アブダビGP決勝(ヤス・マリーナ・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

表彰台に立つウィナーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位でチャンピオンを獲得したランド・ノリス(マクラーレン)、リチャード・ウォルバーソン(レッドブル レーシング・オペレーション責任者)、2025年12月7日(日) F1アブダビGP決勝(ヤス・マリーナ・サーキット)

角田裕毅、チームに捧げた自己犠牲

レッドブルでのラストランとなった角田裕毅は、チームメイトの逆転タイトルのために、自身のレースを犠牲にする役割を担った。

ハードタイヤでスタートし、第1スティントを引っ張る戦略を採用。ピットストップを終えてコースに復帰したノリスを抑え込む作戦に出た。

両者が交錯したのはターン6へと向かうストレートだった。角田は左右にマシンを振って防戦。対するノリスはコース外への4輪脱輪を伴いながらオーバーテイクを強行した。

スチュワードの裁定は角田にとって厳しいものとなった。ノリスの追い抜きは不問とされた一方、角田は「複数回にわたって進路変更を行った」と判断され、1点のペナルティポイントと5秒ペナルティが科された。

33周目にミディアムタイヤへ交換し、ペナルティを消化して17番手で復帰。一時は12番手まで追い上げたが、終盤にタイヤ戦略の異なるライバルたちにかわされ、14位でチェッカーを受けた。チームプレーに徹した角田の戦いは、入賞圏外というほろ苦い結末で幕を閉じた。

この結果、角田はキャリア最多となる33ポイントを獲得しながらも、2シーズン目と並ぶキャリアワーストの17位で、F1での歩みに一つの区切りをつけた。

ペナルティ乱発のミッドフィールド

タイトル争いの後方では、レース後まで順位が確定しない大混乱が起きていた。

フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は6位でフィニッシュし意地を見せたが、コンストラクターズランキングで6位のレーシング・ブルズを逆転するには至らなかった。

また、レース後の審議により、ランス・ストロール(アストンマーチン)とオリバー・ベアマン(ハース)に対し、「防御時の過度な方向転換」によるタイムペナルティが科された。

これにより順位が変動。ニコ・ヒュルケンベルグがザウバーにとってのラストレースで9位に繰り上がり、来季からの”アウディ参戦”を前に、チームに貴重なポイントをもたらした。

ストロールは一度は圏外へ落ちたものの、ベアマンへのペナルティ適用により10位へ復帰し、辛くも1ポイントを拾った。

2025年F1第24戦アブダビGP決勝リザルト

PosNoDriverTeamLapsTimePTS
11マックス・フェルスタッペンレッドブル・ホンダRBPT581:26:07.46925
281オスカー・ピアストリマクラーレン・メルセデス58+12.594s18
34ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス58+16.572s15
416シャルル・ルクレールフェラーリ58+23.279s12
563ジョージ・ラッセルメルセデス58+48.563s10
614フェルナンド・アロンソアストンマーチン・メルセデス58+67.562s8
731エステバン・オコンハース・フェラーリ58+69.876s6
844ルイス・ハミルトンフェラーリ58+72.670s4
927ニコ・ヒュルケンベルグザウバー・フェラーリ58+79.014s2
1018ランス・ストロールアストンマーチン・メルセデス58+79.523s1
115ガブリエル・ボルトレートザウバー・フェラーリ58+81.043s0
1287オリバー・ベアマンハース・フェラーリ58+81.166s0
1355カルロス・サインツウィリアムズ・メルセデス58+82.158s0
1422角田裕毅レッドブル・ホンダRBPT58+83.794s0
1512アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス58+84.399s0
1623アレックス・アルボンウィリアムズ・メルセデス58+90.327s0
176アイザック・ハジャーレーシングブルズ・ホンダRBPT57+1 lap0
1830リアム・ローソンレーシングブルズ・ホンダRBPT57+1 lap0
1910ピエール・ガスリーアルピーヌ・ルノー57+1 lap0
2043フランコ・コラピントアルピーヌ・ルノー57+1 lap0

コンディション

天気晴れ
気温27℃
路面温度32℃
周回数58

セッション概要

グランプリ名 F1アブダビGP
レース種別 決勝
レース開始日時

サーキット

名称 ヤス・マリーナ・サーキット
設立 2009年
全長 5281m
コーナー数 21
周回方向 反時計回り

F1アブダビGP特集