
フェルスタッペン「リタイヤ待ち」決勝に向け早くも白旗気味 ― 初日最速も5番手の衝撃、”迷走”から脱せず
逆転のドライバーズタイトル獲得を目指すマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、2025年F1第20戦メキシコGP予選でまさかの5番手に沈んだ。
選手権争いのライバルであるランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得する中、0.484秒もの遅れを取った。
セッション後、フェルスタッペンはセットアップ面での迷走を認め、「明日突然良くなることはない」と、決勝での巻き返しに極めて悲観的な見方を示した。ハンガリーGP以来の低迷は、タイトル争いにも大きな影を落とすことになった。
FP2最速の裏に“深刻な課題”
フェルスタッペンは金曜のプラクティスを最速で締めくくったものの、その裏では深刻な問題を抱えていた。ショートランこそ良好だったものの、決勝を見据えたロングランではタイヤのオーバーヒートに起因するペース不足に見舞われ、予選が行われる2日目に向け様々なセットアップを模索した。
だが、その試みは予選で完全に裏目に出た。
「いろんなことを試したよ。予選に入ってからもね」とフェルスタッペンは語る。「おそらく、幾つかのセクターで少し間違った方向に進んでしまったんだと思う。オンボードを見てもらえれば分かると思うけど。週末を通してずっと厳しい状況だった」
繰り返されるグリップ不足
フェルスタッペンが最も強調したのは、マシンから「グリップを引き出せなかった」ことだ。
「兎に角、グリップを引き出せなかった。これは原因を解明しなきゃならない問題だ。予選でこの手の問題を抱えると、クルマが滑りまくってしまうし、特にこの(高地に位置しダウンフォースが奪われる)コースでそれは致命的なんだ」
最大の問題は、なぜグリップが失われたのか、その原因が特定できていないことにある。
「もし原因が分かっていれば、もうとっくに直しているよ。でも残念ながら、まだ分かっていないんだ」
セットアップの迷宮
過去3戦連続でフロントローからスタートしていた王者にとって、この結果は深刻な後退だ。曰く、「本来なら明確な違いが出るはずの大きな変更」をマシンに加えたが、全く効果を発揮しなかったという。
「過去3週末では変更を加えれば何らかの効果があったけど、今週末はずっと厳しい状況だった」と、フェルスタッペンは肩を落とした。
日曜の決勝では、ノリスと自身の間に、フェラーリ2台とジョージ・ラッセル(メルセデス)という強豪3台を抱える厳しい状況からスタートする。
「ペースがなきゃ、挽回なんてできない」
フェルスタッペンは、上位勢の波乱なしに表彰台を争うことは難しいと考えている。
「厳しい戦いになると思う。暑くなるだろうし、タイヤにも厳しいレースになるはずだ。マシンバランスが重要だけど、今の僕らにはそれが足りていない」
「ペースがなきゃ、挽回なんてできない。前の連中がリタイアしてくれない限り、順位を上げることはできないと思う」
「今週末は1周すら満足できるラップを走れていない。ショートランでもロングランでも、クルマが適正なウインドウに入っている感触が一度もなかった。だから明日になって突然良くなるなんてことは、まずないだろうね」
2025年F1メキシコGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手はシャルル・ルクレール、3番手はルイス・ハミルトンとフェラーリ勢が続く結果となった。
決勝レースは日本時間10月27日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。