F1アメリカGP 決勝直前情報:目論見通り?タイヤ戦略考と天気、ペナ適用後のグリッド

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日本時間10月19日(日)28時にスタートを迎える2025年F1第19戦アメリカGP。ここでは、スターティング・グリッド、予選結果からの変動、そして予想されるタイヤ戦略や気象条件についてまとめる。

スターティンググリッド:ストロール降格

予選18番手のランス・ストロール(アストンマーチン)は、スプリントレースでエステバン・オコン(ハース)との接触を引き起こしたとして、5グリッド降格ペナルティを受けた。これにより、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が18番グリッドへ繰り上がった。

一方、Q1でクラッシュし、タイムを記録できなかったアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)は、スチュワードの裁量により決勝出走を許可され、20番グリッドからの出走となる。そのため、ストロールは最後尾ではなく19番グリッドに着く。

土曜のスプリントは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のターン1が波乱を演出する場であることを改めて思い出させた。急勾配のヘアピンは名勝負を生み出す一方、決勝でも再び波乱の中心になる可能性が高いだけに、スタート直後の展開が注目される。

以下は暫定スターティンググリッド。正式版との差異が発生した場合は更新される。各ドライバーの予選結果からの変動も併せて記載する。

Pos No Driver Team Qualifying
1 1 M.フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1(-)
2 4 L.ノリス マクラーレン・メルセデス 2(-)
3 16 C.ルクレール フェラーリ 3(-)
4 63 G.ラッセル メルセデス 4(-)
5 44 L.ハミルトン フェラーリ 5(-)
6 81 O.ピアストリ マクラーレン・メルセデス 6(-)
7 12 A.K.アントネッリ メルセデス 7(-)
8 87 O.ベアマン ハース・フェラーリ 8(-)
9 55 C.サインツ ウィリアムズ・メルセデス 9(-)
10 14 F.アロンソ アストンマーチン・メルセデス 10(-)
11 27 N.ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ 11(-)
12 30 L.ローソン レーシングブルズ・ホンダRBPT 12(-)
13 22 角田裕毅 レッドブル・ホンダRBPT 13(-)
14 10 P.ガスリー アルピーヌ・ルノー 14(-)
15 43 F.コラピント アルピーヌ・ルノー 15(-)
16 5 G.ボルトレート ザウバー・フェラーリ 16(-)
17 31 E.オコン ハース・フェラーリ 17(-)
18 23 A.アルボン ウィリアムズ・メルセデス 19(+1)
19 18 L.ストロール アストンマーチン・メルセデス 18(-1)
20 6 I.ハジャー レーシングブルズ・ホンダRBPT RT

レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで完全生配信・生中継される。

タイヤ戦略:1ストップ有力も、2ストップも選択肢に

2024年大会では、4番手スタートのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が「ミディアム→ハード」の1ストップ戦略で逆転優勝。カルロス・サインツが2位に入り、フェラーリが1-2フィニッシュを果たした。

2024年F1アメリカGP決勝レースのドライバー別タイヤ戦略表、2024年10月20日サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

2024年F1アメリカGP決勝レースのドライバー別タイヤ戦略表、2024年10月20日サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)

ピレリは今回、“C2飛ばし”という変則的な構成でC1、C3、C4の3種類を持ち込んだ。これは1ストップ戦略を牽制し、レース戦略を多様化させる狙いがあるわけだが、その目論見は成功しつつあるようだ。

実際、ピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは「3種類すべてのタイヤが有効で、複数の戦略がほぼ同等のレースタイムで成立する」と分析しており、1ストップと2ストップが拮抗する展開を予想している。

戦略の主軸となるのはハードタイヤだ。ミディアムとの差が想定よりも小さいことが理由で、シミュレーションでは約2秒の差が見込まれていたが、FP1ではわずか1.4秒にとどまった。そのため、ハードを長く使う1ストップ戦略が現実的な選択肢とされている。

1ストップの場合は「ミディアム→ハード」が理論上最も速い。ピットウインドウは20〜26周目が推奨されている。一方で、ミディアムとソフトを使う1ストップは、極めて繊細なタイヤマネジメントが必要で、現実的ではないと見られている。

2ストップであれば、ソフトとミディアムを組み合わせが有力視される。中でも理論上最適なのは「ソフト→ミディアム→ミディアム」(ピットウインドウ12〜18周目と32〜38周目)と、「ソフト→ミディアム→ソフト」(2度目のストップは36〜42周目)だ。

ソフトタイヤでスタートする戦略は、高いグリップ力を活かして早期ポジションアップが期待できるほか、序盤にセーフティーカーが出た場合、柔軟に対応できる利点がある。

気になる天気:降水確率0%、ドライレースに

決勝レース時間帯の降水確率は0%であり、ドライレースが確実視される状況だ。週末を通して最も涼しい1日となる見込みで、最高気温は28℃程度と予想されている。

ただし、快晴となる見通しであるため、路面温度は土曜と同程度の45℃オーバーとなる可能性が高い。そのため、タイヤマネジメントの成否が結果に大きな影響を与えることが予想される。さらに予選で各車を翻弄したように、再び突風が吹き荒れる見通しだ。

マクラーレンMCL39はタイヤマネジメント性能に優れており、ポールのフェルスタッペンは決して楽なレースになるとは考えていない。ただしマクラーレン勢はダブルリタイヤに終わったため、スプリントを1周も走行できておらず、フル燃料での走行データがないというハンデがある。

COTAでは例年、暑さとの戦いが鍵となってきたが、今年のような気温と日照条件は稀であり、各チームの戦略判断が一層、試される一戦となりそうだ。

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