ガレージでチームメンバーと談笑するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2025年9月5日F1イタリアGPフリー走行(モンツァ・サーキット)
Courtesy Of McLaren

F1イタリアGP:ピアストリ召喚、RD指示無視疑惑…ボルトレートは”黄旗違反も不問”に

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9月5日に行われた2025年F1第16戦イタリアGPのフリー走行2回目終了後、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がスチュワードに召喚された。レースディレクターの指示に反して、赤旗中断からの再開時、公式な再開時刻の通知が出る前にファストレーンへ進入した疑いが持たれている。

ピアストリは現地時間18時20分に聴取を受ける予定だ。

同様の違反は過去にも発生しており、今年のバーレーンGPではジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリが予選中に同じ行為を行い、そろって1グリッド降格の処分を受けた。ただし今回はフリー走行での事案であるため、競技上のペナルティが科される可能性は低いと見られる。

また、ガブリエル・ボルトレート(ザウバー)もセッション後に調査対象となったが、処分は見送られた。ボルトレートはアントネッリのスピンで黄旗が出された際に、リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)を追い抜いた。

デレク・ワーウィックを含むスチュワード団は、ボルトレートがターン7手前で黄旗区間に差しかかった際、ローソンとの位置関係から黄旗を視認することが困難だったと判断した。さらに、追い抜き後には大幅に減速し、事故現場通過時も低速で走行していたことが考慮され、「厳密には規則違反に該当する」としつつも、ペナルティを科さない決定を下した。

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