アイザック・ハジャー、3グリッド降格ペナ―”ブルズ無線の誤り”でサインツを妨害

  • Published:

アイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)は6月14日に行われた2025年F1第10戦カナダGP予選において、Q3進出を果たすも、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)の走行を妨害したとして、3グリッド降格のペナルティを受けた。これにより、決勝は12番グリッドからスタートする。

予選Q1の終盤、フライングラップ中だったサインツは、ターン6・7のシケインへの進入で、クールダウンラップ中のハジャーのマシンに前を塞がれるかたちとなり、17番手でQ1敗退。無線を通して「酷い妨害だ!」と怒りをあらわにした。一方のハジャーは最終的に9番手を記録した。

スチュワードは映像とデータを精査し、両ドライバーからの聞き取りを行った結果、ハジャーに非があると判断し、3グリッド降格処分とする決定を下した。ハジャーの妨害の背景には、チームからの誤った情報があった。

予選後、ハジャーは「チームから、彼はラップを中断したって言われていたんだ。僕もファスト・インラップ中だったから、道を譲らなかった。でも彼は、実際にはまだアタック中だったんだ」と説明した。

「誤解があったわけだけど、正直、僕にできることはなかった。彼には申し訳ないと思ってる」

予選中のこの種の違反に対しては、ドライバーの責任であるか否かにかかわらず、ペナルティガイドラインに基づき3グリッド降格が科される。


2025年F1カナダGP予選では、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションを獲得。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)という結果となった。

決勝レースは日本時間6月16日(日)27時にフォーメーションラップが開始され、1周4361mのジル・ビルヌーブ・サーキットを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1カナダGP特集