F1マイアミGP:マクラーレンに警告処分、異例の”工具放置”を巡り

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2025年5月2日、マイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われたF1第6戦マイアミGPのフリー走行1(FP1)を終えて、ランド・ノリス(マクラーレン)が2件のインシデントに関してスチュワードに召喚された。

最初のインシデントは、セッション開始直後に発生した。ノリスは複数の工具がコックピット内に残されたままコースインしてしまい、すぐに異常に気づいてピットへと戻った。

この行為はF1競技規則第34条14項(c)に抵触する可能性がある「アンセーフ・リリース」とされ、デレク・ワーウィックを含む4名のスチュワードは現地時間13時45分から聴聞会を実施した。

調査の結果、スチュワードは「安全でない状態で車両をリリースした」との判断を下したものの、ノリスが即座にピットへ戻った対応を評価し、マクラーレンに対して警告処分を科すにとどめた。

この一件のおよそ30分後、今度はターン17で新たなインシデントが発生。ノリスはスロー走行中のエステバン・オコン(ハース)に接近し、接触寸前となる危険な状況が生じた。

この件を受けスチュワードは、オコンがノリスの走行を妨害した可能性があるとして、両チームの代表者および当事者である両ドライバーを召喚。現地時間14時から聴聞会が行われたが、こちらも不問とされた。

このセッションでは、チームメイトのオスカー・ピアストリが1分27秒128を記録してトップに立った一方、ノリスは終盤の赤旗によってソフトタイヤでのアタックラップを行えず、12番手で初日を終えた。

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