リアム・ローソン、”正ドラ昇格後初”の僚友超え「正直言って悔しい」の一方で安堵の色―0.089秒差でQ3逃す

  • Published:

ダニエル・リカルドの後任としてレギュラードライバーに昇格した2024年のアメリカGP以降、リアム・ローソンは一度も予選でチームメイトを上回ることができていなかったが、レーシング・ブルズ復帰3戦目にして初めてチームメイトを上回った。

ローソンは2025年F1第5戦サウジアラビアGP予選で今季2度目のQ2進出を果たし、僚友アイザック・ハジャーを0.189秒上回った。Q3進出までの差はわずか0.089秒。10番手に滑り込んだルイス・ハミルトン(フェラーリ)にはあと一歩届かなかった。

ローソンが最後に予選でチームメイトを上回る成績を残したのは、2023年のF1シンガポールGPまで遡る。ハジャーは14番グリッド、ローソンは12番グリッドから日曜のレースに臨む。

今季は終始、暗い面持ちでインタビューに臨んでいたローソンだが、「まあ、マシンからすべてを引き出せたっていう点では良かったと思う。でも、正直言って悔しい。今のミッドフィールドは本当に僅差だからさ」と語るその表情には、明らかに安堵の色がにじみ出ていた。

「アルピーヌもウィリアムズも、明らかに最近、一歩前に出てきた。それに追いつくのが今の僕らの課題だと思う。でも正直、今週末の僕らは、クルマに関して本当に良い仕事をしたと思ってる。セッションを通してずっとクルマのセットアップを追い込んできたし、今日は出せる限りのパッケージをまとめられたと思う」

「あとはもう、地道に積み重ねていくだけだね」

予選に向けて準備を進めるリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)、2025年4月19日(土) F1サウジアラビアGP(ジェッダ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

予選に向けて準備を進めるリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)、2025年4月19日(土) F1サウジアラビアGP(ジェッダ市街地コース)

VCARB 02を駆っての参戦はこれが3戦目。ローソンは日に日に自信を深めていると語る。

「バーレーンは超テクニカルなコースだったけど、ここは逆に”どれだけ攻められるか”っていうサーキットだと思う。攻めれば攻めるほどタイムを稼げるタイプのコースだから、自信がつけばつくほど良い方向に向かうんだ」と語った。

日曜の決勝レースに向けては、「間違いなくポイントを獲得することが目標」と意気込みを見せたが、「厳しいのもまた確か」と慎重な姿勢も忘れなかった。


2025年F1サウジアラビアGP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。

決勝レースは日本時間4月20日(日)26時にフォーメーションラップが開始され、1周6175mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

F1サウジアラビアGP特集