
トップ6に並ぶ2台のVCARB「特別なことはしていない」とパーメイン
2025年F1シーズンの開幕戦オーストラリアGP初日、レーシング・ブルズの「VCARB 02」は2台揃ってトップ6に入る好成績を収めた。チームのレーシング・ディレクターを務めるアラン・パーメインは、「特別なことはしていない」としつつも、順調な滑り出しに手応えを感じている様子を見せた。
全24戦が並ぶ今シーズンの初日フリー走行2回目(FP2)で、レーシング・ブルズは角田裕毅が4番手、新人アイザック・ハジャーが6番手を記録。フェラーリやレッドブルといったトップチームに混じり、上位争いに食い込む形となった。
セッション後、パーメインは「我々にとっては通常通りの金曜日だった。プログラムを順調に終えることができ、本当に良かった。特別なことは何もしていないが、両ドライバーともクルマのバランスに満足している」とコメント。VCARB 02の仕上がりの良さを強調した。
特にルーキーのハジャーについては、「アイザックのアプローチには本当に満足している。彼のパフォーマンスは非常に力強く、チームとして満足できる結果だ」と評価。デビュー戦の初日から安定した走りを見せたことに、チームとして大きな手応えを感じている様子を見せた。
ハジャーはFP1でも9番手につけており、2回のセッションでともにトップ10入りを果たしている。
初日を振り返ったハジャーは、「F1での初めての金曜日だったけど、本当に良い一日になった。FP1の最初のラップからクルマの感触が良く、すぐにペースに乗ることができた。午前中から順調に走れていたし、一日を通してロングラン、ショートランともに自信を持って走れたのは良かった。明日に向けて他のチームがどのように対応してくるかは分からないけど、今夜データを分析し、予選で良い結果を出せるように準備していくつもりだ」と語った。
レーシング・ブルズはFP2でミディアムタイヤとソフトタイヤの比較テストを実施。その後、ミディアムを使用したロングランに取り組み、予選と決勝に向けたデータ収集を行った。
パーメインは「予選と決勝に向けて重要なデータを収集することができた。明日も生産的な1日になることを期待している」と語り、セットアップのさらなる向上に意欲を見せた。
角田裕毅は「マシンバランスに特に問題はなく、感触も良い。かなりの接戦が予想されるが、100%の力でプッシュする」とコメントしており、レーシング・ブルズはこの勢いを予選でも維持したい考えだ。
2025年のF1オーストラリアGP初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。オスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレン勢がこれに続く結果となった。
FP3は日本時間3月15日(土)10時30分から、公式予選は同14時から1時間に渡ってアルバート・パーク・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。