2025年F1シーズンの開幕戦となるオーストラリアGPのFP1が3月14日に行われ、2度の赤旗を経て、ランド・ノリス（マクラーレン）がカルロス・サインツ（ウィリアムズ）を0.149秒差で退け、最速タイムを記録した。シャルル・ルクレール（フェラーリ）が3番手に続いた。

4番手には地元オーストラリアのオスカー・ピアストリ（マクラーレン）、5番手にはマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が続き、角田裕毅（レーシング・ブルズ）は11番手につけた。

フェルスタッペンはターン6でグラベルに足を取られる場面があり、また、16番手に留まったリアム・ローソンはターン9でウォールに触れるシーンがあるなど、レッドブル勢は課題を抱えていることをうかがわせた。

開幕戦初日に2度の赤旗

FP1は2回にわたって赤旗が振られる波乱の展開となった。最初の赤旗は、当初、ジャック・ドゥーハン（アルピーヌ）がコース外に飛び出した際のグラベル回収のためかと思われたが、国際自動車連盟（FIA）によるとターン7に脱落したデブリ回収によるものだった。

2回目の赤旗は、オリバー・ベアマン（ハース）がターン10でコントロールを失い、ウォールにクラッシュしたことによるものだった。VF-25は大きなダメージを負い、ピットウォールにはため息を付く小松礼雄代表の姿があった。

「申し訳ない」と無線で落胆した様子を見せたベアマンだったが、幸いにも無傷でマシンを降りた。

ハースは2台揃って最下位に並び、エステバン・オコンが19番手、クラッシュしたベアマンが20番手という結果となった。

角田裕毅、堅実なスタート

角田裕毅は23周を走り込み、最終盤にトップから0.809秒遅れの1分18秒061を記録。11番手でセッションを終えた。

チームメイトで新人のアイザック・ハジャーは9番手と好調な滑り出しを見せた。新チーム名称「レーシング・ブルズ」としての初めての公式セッションとなったが、チーム全体としてまずまずの60分間を過ごした。

一方で、ハジャー以外のルーキー勢は13番手以下と、総じて慎重にセッションを消化した。

ハミルトン、フェラーリ初陣は12番手

ルイス・ハミルトンはフェラーリでの初公式セッションに臨み、1分18秒232の12番手タイムを記録した。チームメイトのルクレールは3番手と、フェラーリは順調な仕上がりを見せている。

ハミルトンを含む一部のドライバーは、ターン1で異なるラインを試していた。特にハミルトンは縁石を多く使うアグレッシブなラインを採用。一方で、2番手につけたサインツは、よりスムーズなアプローチに取り組んでいた。

プレシーズンテストの下馬評で中団下位評価が目立ったアストンマーチンは、フェルナンド・アロンソが8番手と、トップ10に食い込み、クルマのポテンシャルを示唆した。果敢なドライビングスタイルは健在で、コーナーでのアグレッシブな走りが目を引いた。

FP2は日本時間3月14日(金)14時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2025年F1第1戦オーストラリアGPフリー走行1（FP1）リザルト

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