ドライバー集合写真に臨むザウバーのバルテリ・ボッタスと周冠宇、RBの角田裕毅とリアム・ローソン、ハースのケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグ、アルピーヌのジャック・ドゥーハンとピエール・ガスリー、マクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリス、アストンマーチンのランス・ストロールとフェルナンド・アロンソ、ウィリアムズのアレックス・アルボンとフランコ・コラピント、メルセデスのジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトン、レッドブルのセルジオ・ペレスとマックス・フェルスタッペン、フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツ、2024年12月8日F1アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)
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2024年F1予選結果と統計:データが語る実力差と安定性、角田裕毅を含む全23名の平均順位をランキング化

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2024年F1シーズンの全24戦における予選結果を基に、全23名のドライバーを平均順位でランキング化した。また、各ドライバーの最高位、Q1敗退回数、Q3進出回数も集計した。

ドライバーズタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、平均順位2.92位、ポールポジション10回、Q3進出23回、Q1敗退ゼロと圧倒的な安定性を発揮。予選成績においてもシーズンを支配した。

ランク ドライバー BHR SAU AUS JPN CHN MIA EMI MCO CAN ESP AUT GBR HUN BEL NLD ITA AZE SGP USA MEX SAO LAS QAT ABU 平均 最高位 Q1敗退 Q3進出
1 マックス・フェルスタッペン 1 1 1 1 1 1 1 6 2 2 1 4 3 1 2 7 6 2 2 2 12 5 1 5 2.92 1 0 23
2 ランド・ノリス 7 6 4 3 4 5 3 4 3 1 2 3 1 5 1 1 16 1 1 3 1 6 3 1 3.54 1 1 23
3 ジョージ・ラッセル 3 7 7 9 8 7 6 5 1 4 3 1 17 7 4 3 5 4 6 5 2 1 2 7 5.17 1 1 23
4 シャルル・ルクレール 2 2 5 8 6 2 4 1 11 5 6 11 6 2 6 4 1 9 4 4 6 4 5 14 5.33 1 0 21
5 オスカー・ピアストリ 8 5 6 6 5 6 2 2 4 10 7 5 2 6 3 2 2 5 5 17 8 8 4 2 5.42 2 1 23
6 カルロス・サインツ 4 2 4 7 3 5 3 12 6 4 7 4 8 10 5 3 10 3 1 14 2 7 3 5.52 1 0 21
7 ルイス・ハミルトン 9 8 11 7 18 8 8 7 7 3 5 2 5 4 11 6 7 3 19 6 16 10 6 18 8.50 2 4 18
8 セルジオ・ペレス 5 3 3 2 2 4 11 16 16 8 8 19 16 3 5 8 4 13 10 18 13 16 9 10 9.25 2 6 15
9 フェルナンド・アロンソ 6 4 10 5 3 15 19 14 6 11 15 10 7 9 7 11 8 7 8 13 9 17 8 8 9.58 3 2 16
10 角田裕毅 11 9 8 10 19 10 7 8 8 17 14 13 10 18 12 16 12 8 11 11 3 7 14 11 11.13 3 4 11
11 ニコ・ヒュルケンベルグ 10 15 16 12 9 9 10 DSQ 19 13 9 6 11 16 13 10 13 6 12 10 19 9 18 4 11.70 4 5 11
12 リアム・ローソン 15 12 5 15 17 12 12.67 5 1 1
13 アレックス・アルボン 13 12 12 14 14 14 14 9 10 19 16 9 13 11 DSQ 9 10 11 16 9 7 18 16 16 12.70 7 6 7
14 ランス・ストロール 12 10 9 16 11 11 13 13 9 14 17 8 8 15 8 17 14 17 14 14 10 20 15 13 12.83 8 5 7
15 オリバー・ベアマン 11 11 17 13.00 11 1 0
16 ピエール・ガスリー 20 18 17 17 15 12 15 10 15 7 13 20 20 12 9 14 DSQ 18 7 8 15 3 11 6 13.13 3 7 7
17 ダニエル・リカルド 14 14 18 11 12 18 9 12 5 18 11 15 9 13 15 12 15 16 13.17 5 4 3
18 ケビン・マグヌッセン 15 13 14 18 17 19 18 DSQ 14 16 12 17 15 17 14 13 14 9 7 12 10 15 14.24 7 7 3
19 エステバン・オコン 19 17 15 15 13 13 12 11 18 9 10 18 19 10 16 15 19 15 13 19 4 11 20 14.39 4 9 4
20 バルテリ・ボッタス 16 16 13 13 10 16 16 17 17 12 18 16 12 14 17 19 17 19 18 15 11 19 13 9 15.13 9 14 2
21 フランコ・コラピント 18 9 12 17 16 18 14 19 19 15.78 9 6 1
22 ローガン・サージェント 18 19 19 20 17 20 15 13 20 19 12 14 19 19 17.43 12 10 0
23 周冠宇 17 20 19 20 16 20 17 18 20 15 20 14 18 20 18 20 19 20 20 20 20 13 12 17 18.04 12 20 0
24 ジャック・ドゥーハン 20 20.00 20 1 0

際立ったレッドブル勢の成績差

途中交代ドライバー等を除く予選データ分析では、レッドブルのドライバー間で顕著なパフォーマンス差が見られた。フェルスタッペンの平均順位2.92位に対し、セルジオ・ペレスは9.25位と大きく開いた。両者の平均順位差は6.33で、全チーム中最大だった。

また、データのばらつきを示す標準偏差では、フェルスタッペンが2.66(全体2位)、ペレスが5.41(最下位)を記録。この数値からも、フェルスタッペンの一貫性とペレスの成績の不安定さが浮き彫りになった。

標準偏差は、データが平均値からどの程度散らばっているかを数値化したもので、値が小さいほどデータの散らばりが少なく、大きいほどデータのばらつきが大きいことを示す。

標準偏差が最小、つまり成績が最も安定していたのは周冠宇だが、これはザウバーC44の性能が全戦で一貫して低かったことによるものと考えられる。周冠宇の平均順位は18.04だった。

レッドブル 予選成績比較
ドライバー 平均順位 Q1敗退 Q3進出 ポール 標準偏差
フェルスタッペン 2.92 0 23 10 2.66(2位)
ペレス 9.25 6 15 0 5.41(最下位)

ペレスに次いで成績のばらつきが大きかったのはピエール・ガスリー(標準偏差4.77)だ。これはアメリカGPでアルピーヌA524にアップグレードが導入され、以降、クルマの競争力が飛躍的に向上した影響が大きい。アメリカGP以降の平均順位が8.3位であるのに対し、シンガポールGPまでの平均順位は14.8位にとどまった。

また、ルイス・ハミルトン(標準偏差4.73)とフェルナンド・アロンソ(標準偏差4.03)も成績のばらつきが大きく、ワースト4に入った。両者ともにチームメイトとの平均順位差も大きく、こちらもワースト3に入ったが、これらが意味するものは対照的だ。

ハミルトンは僚友ジョージ・ラッセルより平均順位が3.33位低かった。一方、アロンソは僚友ランス・ストロールを3.25位上回った。

実力が拮抗したフェラーリ

レッドブルとは対照的に、シーズンを通して予選成績差が最も小さかったチームはフェラーリだ。シャルル・ルクレールは平均5.33位、カルロス・サインツは平均5.52位で、標準偏差も3.25(ルクレール)と3.32(サインツ)と、予選における実力が非常に拮抗していた。

フェラーリ 予選成績比較
ドライバー 平均順位 Q1敗退 Q3進出 ポール 標準偏差
ルクレール 5.33 0 21 2 3.25(8位)
サインツ 5.52 0 21 1 3.32(10位)

角田裕毅、中団最上位の10位にランクイン

角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、決勝リザルトを元にしたドライバーズ・ランキングでは12位と惜しくもトップ10入りを逃したが、予選平均順位ではニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)を抑えて10位に入った。

チームメイトに対しても優勢を示した。シンガポールGPまでの期間では、ダニエル・リカルドの平均順位13.17位に対して11.7位を記録。アメリカGP以降では、リアム・ローソンの12.67位を上回る9.5位という成績を収めた。