2025年に向けて移籍する4名のドライバーが、アブダビで行われるポストシーズン・テストで移籍先のマシンをドライブできるかどうかは、契約状況や元の雇用主の許可に依存する。

F1では毎年、シーズン最終戦の2日後となる火曜日にヤス・マリーナ・サーキットでポストシーズン・テストを開催しており、各チームは2台の現行マシンを用意する。

そのうち1台はグランプリ参戦経験が2戦以下のルーキーが使用し、もう1台は来季用のタイヤテストに充てられる。

移籍するドライバーや新たな雇用主にとって、このテストは新しい環境やマシンへの適応にとって重要だ。

しかしながら、ドライバーの契約は通常12月末まで有効であるため、元の雇用主が許可を与えない場合、テストに参加することは叶わない。

ルイス・ハミルトンはメルセデスからフェラーリに移籍するが、最終戦の翌週にメルセデスのスポンサーであるペトロナスとの活動が予定されているため、真紅のマシンを初めてドライブするのは、アブダビではなく2025年のプレシーズンテストに先立つ旧車テストになる可能性が高い。

一方、ハミルトンにシートを奪われたカルロス・サインツは、アブダビテストでウィリアムズFW46をドライブする。

ハースに移籍するエステバン・オコンもアルピーヌからの許可を得て、VF-24のステアリングを握る。また、そのハースを去るニコ・ヒュルケンベルグも、アブダビでザウバーのマシンに初めて乗り込む見通しだ。

つまり、現時点でアブダビテストでドライブできないのはハミルトンのみという状況だ。

F1アブダビGP特集