ドライバープレスカンファレンスで話すマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2024年6月27日(木) F1オーストリアGPプレビュー(レッドブル・リング)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ルクレール、限度を超えたと批判もフェルスタッペンの強引な走りに理解「他のドライバーも同じことをするはず」

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シャルル・ルクレールは、F1メキシコGPで物議を醸したランド・ノリスに対するマックス・フェルスタッペンのドライビングについて、「限度を超えた」と批判しつつも、同じ状況に置かれれば他のドライバーも同様のことをするだろうと語った。

ノリスとの攻防の最中のインシデントでフェルスタッペンは、2度に渡って10秒ペナルティを科された。コーナーのイン側に飛び込み、ノリスを巻き込んでコース外に飛び出したターン8での2回目のケースについては、ヘルムート・マルコをして「ペナルティは妥当」と言わしめるほどに強引だった。

英RaceFansによるとルクレールは、「ランドに対する2回目の動きは限度を超えたものだったと思う」と語り、ペナルティは当然との考えを示したが、続けて「彼の立場なら誰もが同じことをするだろう」とも述べ、「タイトルをかけて争っている状況で、他のドライバーが彼と異なる行動を取ると考えるのはかなり偽善的だ」と理解を示した。

また、レッドブルがシーズン開幕当初と比較して競争力を落とし、一方でマクラーレンが「かなり勢いに乗っている」ことを指摘し、こうした状況でタイトルを争うことは「時に限界を超える」ことに繋がり得るとも語り、「僕としては理解できる」と付け加えた。

一方で、こうした状況を管理し、適切に制限する役割は国際自動車連盟(FIA)にあるとして、今後に向けてはルールの改訂や裁定の改善が必要だと示唆した。

メキシコでのペナルティについてフェルスタッペンは、レースに対する自身の姿勢に影響を与えることはないとしているが、トロロッソ時代の僚友カルロス・サインツは、ペナルティを通したスチュワードのメッセージは今後のフェルスタッペンの振る舞いに影響すると見ている。

「(フェルスタッペンが必死に戦っているのは)ある意味、当然のことだ。彼には多くのことが懸かっているし、パフォーマンス面で遅れをとっていることを自覚していて、ポイントの損失を最小限に抑えるために全力を尽くしているわけだからね」とサインツは語った。

「同時に、今回の2度に渡る10秒ペナルティは、スチュワードからのメッセージだったと思う。『君らの行動は監視している。スポーツマンシップの下にフェアなタイトル争いを進めていきたい』と言う内容のね」

「彼はそのメッセージを理解していると思う。このスポーツでやり過ぎれば、代償を払うことになると分かっているはずだ」

「僕としては、フェアな形でずっと記憶に残るような素晴らしいタイトル争いをしてほしいと心から願ってる。彼らには素晴らしいショーを見せてほしい」

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