ペレス、Q2で突如失速「タイヤがおかしかった」F1シンガポール予選が”悪夢”のセッションに
チームメイトのマックス・フェルスタッペンがフロントロウを獲得したのとは対照的に、13番手に留まりQ2敗退を喫したセルジオ・ペレス(レッドブル)は、F1シンガポールGP予選を「悪夢」と表現した。
最終盤のクラッシュを除けば、前戦アゼルバイジャンGPはペレスにとって復調に向けた確かな足掛かりになり得るものだったが、シンガポールの予選Q2では、フェルスタッペンからコンマ9秒もの遅れを取り、中団チームに混ざってノックアウトを喫した。
クルマを降りたペレスは「本当に悪夢のようなセッションだった」と振り返り、5番手を刻んだQ1とは異なり、どういうわけか、アウトラップでタイヤを上手く機能させることができなかったと説明した。
「Q1を通しては上手く(タイヤを)準備できていたと思うけど、Q2ではタイヤが何かおかしかった」とペレスは語った。
「リアタイヤを適正な作動温度に持っていけなかったんだ」
「かなり苦労した。クルマのバランスが少しでも崩れると、酷く影響が出てしまうほどピーキーな感じで、残念ながらノックアウトしてしまった」
「今週末はなかなか上手くいかない展開が続いている。昨日の段階から少しパフォーマンスを失っているように感じる。分析すべきことが山積みだ」
ペレスは1年前のシンガポールGPで13番グリッドから8位フィニッシュと巻き返したが、日曜のレースでの挽回は難しいとの見通しを示した。
「ここでのオーバーテイクはかなり難しい」とペレスは語る。
「明日のレースは本当に厳しいものになると思う。今回も、ポイントを獲得してダメージを最小限に抑えることが目標になると思う」
バランスに関するRB20の問題が顕在化する中、フェルスタッペンは今なおチャンピオンシップ・リーダーの座を維持しているが、ペレスは先週末のバクーでジョージ・ラッセル(メルセデス)と同ポイントのランキング8位に後退した。
2024年F1シンガポールGP予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間9月22日(日)21時にフォーメーションラップが開始され、1周4,940mのマリーナベイ市街地コースを62周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。