モンツァ・サーキットのターン1で角田裕毅(RBフォーミュラ1)に接触するニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、2024年9月1日F1イタリアGP
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ヒュルケンベルグ「ユーキとの接触がダメ押しになった」RB勢と相次ぎモンツァで接触事故

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ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は9月1日(日)の2024年F1第16戦イタリアGPで、入賞圏内の10番手からスタートしたものの、RBの2台との立て続けの接触事故を経て17位でフィニッシュした。

オープニングラップでは、アスカリ・シケインのアウト側から仕掛けた際にダニエル・リカルドと接触して16番手にまで後退し、4周目のターン1では角田裕毅のイン側に飛び込んで22号車VCARB 01の脇腹に突っ込んだ。

前者はリカルドに非があると判断されたが、後者に関してはヒュルケンベルグに5秒ペナルティと1点のペナルティポイント(累積3点)が科された。

レースを振り返ったヒュルケンベルグは「最初のラップは本当にひどかった。タイミングと、いた場所が悪かったように思う」と語った。

「ターン8ではダニーのスリップストリームを上手く使ってアウト側のラインを選んだんだけど、彼がかなり外側に寄せてきて、車一台分のスペースを残してくれず接触してしまい、エンジンがアンチストールに入ってしまった」

「それで、エンジンをかけ直すのに時間がかかって、更に幾つかポジションを失った」

「だから、まあ、その時点で僕のレースはかなり厳しい状況になったわけだけど、その後のユーキとのレーシングインシデントがダメ押しになった。フロントウィングを交換して、さらにペナルティも受けることになって、タイムを大幅に失ったし、青旗もあって、それでもう終わりだった」

ヒュルケンベルグのレースが散々な結果に終わった一方、チームメイトのケビン・マグヌッセンは、同じようにペナルティを受け最終的には次戦出場停止となりながらも、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)に次ぐ10位フィニッシュを果たしてポイントを持ち帰った。

クルマのポテンシャルを発揮できず仕舞いに終わったヒュルケンベルグは、過去数年に渡ってハースが競争力を欠いてきたモンツァでマグヌッセンが結果を残したことに勇気づけられたという。

「彼が今日、力強い走りを見せてくれたのは本当に良かった。ペナルティがなければ9位の可能性もあったと思う。彼に何があったのかは分からないけど…兎に角、本当に良かった」とヒュルケンベルグは付け加えた。


2024年F1第16戦イタリアGPでは、4番グリッドからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が1ストップ戦略を採って逆転優勝を飾った。2位はオスカー・ピアストリ、3位はランド・ノリスと、マクラーレン勢がこれに続いた。

バクー市街地コースを舞台とする次戦アゼルバイジャンGPは9月13日のフリー走行1で幕を開ける。

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