ガレージ内で寛ぐシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2024年F1スペインGP
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

”キャリアの山場”にいるサインツは「地元で注目を集めようとした」とルクレール、F1スペインでの接触事故を巡り

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F1スペインGPでの接触事故についてシャルル・ルクレールは、僚友カルロス・サインツはフェラーリの指示に従わず、母国観衆の前で「注目を集めよう」として自分達のレースを危険にさらしたと考えている。

サインツが3周目のターン1でルクレールに大外刈りを仕掛けた際、サインツの右リアがルクレールのフロントウイングと接触した。スチュワードは一件を記録したが、調査の必要はないと判断した。

カタロニア・サーキットのターン1で接触するフェラーリのカルロス・サインツとシャルル・ルクレール、2024年6月23日F1スペインGP決勝レースcopyright FORMULA 1

カタロニア・サーキットのターン1で接触するフェラーリのカルロス・サインツとシャルル・ルクレール、2024年6月23日F1スペインGP決勝レース

ルクレールはチェッカーを受けた後、接触によって自らの「レースが難しくなった」としたうえで、来季以降の契約の山場を迎えているサインツは母国レースで自身を強く印象づけようとしたのではと主張した。

サインツとの一件についてルクレールは「レース前にチームから、重要な局面に備えてタイヤを温存するよう言われていたから、僕はその通りにした」と語った。

「最終コーナーはまさに、タイヤをセーブしなきゃならないコーナーだけど、カルロスはターン14でプッシュして僕に接近し、その後、追い抜いていった。それはまあいい」

「でも残念なことに、彼は明らかに僕がいないかのようにコーナーを曲がった。この件についてはチーム内で話し合うつもりだ」

「一大事というわけじゃない。ここが彼のホームレースだってことも、彼がキャリアの非常に重要な局面にいることも理解している」

「だから彼は何か注目されるようなことをしようとしたのだと思うけど、僕に対してやるべきじゃなかったと思う」

ルクレールは最終ラップでジョージ・ラッセル(メルセデス)に迫り、僅かコンマ4秒差の4位でフィニッシュしたが、序盤の接触によってタイムを失ったこともあり、5位が「最善の結果」だったと語った。

「スティントを伸ばしてライバルに対してオフセットを作るという戦略は上手くやれたと思うけど、序盤に少しタイムを失ってしまった。でもしょうがない」とルクレールは語る。

「その後に長く走れるよう、最初のスティントではタイヤをマネジメントした。完璧にこなせたと思う。だから、これ以上できることはあまりなかった」


2024年F1第10戦スペインGPでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季7勝目を上げた。

レッドブルリンクを舞台とする次戦オーストリアGPは6月28日のフリー走行1で幕を開ける。

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