ハミルトン、0.4秒差でフェルスタッペンをリード!リカルド6番手に対し角田裕毅は15番手 / F1カナダGP 2024《FP3》結果と詳報
ルイス・ハミルトン(メルセデス)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.374秒差をつけ、2024年F1第9戦カナダGPの公式予選直前の3回目のフリー走行でタイムシートのトップに立った。角田裕毅(RB)は15番手でクルマを降りた。
フェルスタッペンに1-2を阻止されたものの、ジョージ・ラッセルも2番手に0.034秒差の3番手をマーク。メルセデスW14は1時間の最終プラクティスで誰よりも印象的なパフォーマンスを見せた。ハミルトンはジル・ビルヌーブ・サーキットで7度の優勝経験を誇る。
メルセデスは今週末、前戦モナコGPでラッセルのみが使用した新型フロントウイングを2セット持ち込んだが、スペアが限られているため、損傷への懸念から金曜は装着を控えていた。
ERS(エネルギー回生システム)のトラブルによりFP2で走行僅か4周に終わったフェルスタッペンは「ステアリングが凄くおかしい」「クルマが酷く上下に飛び跳ねている。特にターン1のブレーキングで酷い」とクルマへの不満を訴えた。
初日のトラブルを受けレッドブルは2日目に向けて、フェルスタッペンのクルマのパワーユニットを以前使用していたものに載せ替えたようだ。
雨の影響でFP1は事実上の中止となり、金曜2回目のフリー走行も半分近くが雨による影響を受けた事から、上空を雲が広く覆ったものの最後までドライ・コンディションに恵まれたFP3はいずれのチームにとっても貴重な走行機会となったが、完全にクリーンなセッションとはならなかった。
開始早々、周冠宇(ザウバー)がターン1の出口でスピンを喫し、ターン2のバリアに衝突。6分近くに渡って赤旗中断となった。今季末限りで契約が終了する周冠宇はFP1でも赤旗の原因を作った。
Red flag! 🔴
It's Zhou again!
This time the Sauber drops it on the exit of T1, spinning into the barriers and halting the session 🙁#F1 #CanadianGP pic.twitter.com/TWD6THdpJH
— Formula 1 (@F1) June 8, 2024
アレックス・アルボン(ウィリアムズ)は最終盤のフライング・ラップで悪名高きチャンピオンズ・ウォールに衝突。こちらは辛うじてピットに戻ったが、クルマの損傷により残り10分近くを失った。ジェームズ・ヴァウルズ代表は「ステアリングアームのトーリンクが壊れた。他の部分はすべて問題ない」と説明した。
フェルスタッペンも同じ様にチャンピオンズ・ウォールと接触したが、こちらは幸いにもクルマへのダメージはなかったようだ。
After a couple of near-misses, the Wall of Champions finally lands a hit on Alex Albon 💥
It's the faintest of touches, but enough to knock the Williams' steering slightly out and he limps back to the pits.#F1 #CanadianGP pic.twitter.com/2fEyOPdtUo
— Formula 1 (@F1) June 8, 2024
2014年のカナダGPウィナー、ダニエル・リカルドは6番手を記録。15番手に留まったチームメイトの角田裕毅に対して0.437秒差をつけた。角田裕毅は全体的にグリップが不足していると訴えた。
有力候補の一角と見なされるフェラーリのシャルル・ルクレールは10番手に留まった。セッションの序盤には「ブレーキがまだダメ」と不満を漏らし、終盤にはクルマが「酷く遅い」と訴えた。僚友カルロス・サインツは12番手でクルマを降りた。
他よりもタイヤを上手く機能させ、初日に上位に並んだアストンマーチン勢はランス・ストロールが4番手、フェルナンド・アロンソが8番手につけた。
全3ラウンド、計1時間が予定されるF1カナダGPの公式予選は、日本時間6月8日(土)29時からジル・ビルヌーブ・サーキットにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2024年F1第9戦カナダGPフリー走行3(FP3)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:12.549 | 30 | |
2 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:12.923 | +0.374 | 31 |
3 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:12.957 | +0.408 | 32 |
4 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:13.026 | +0.477 | 26 |
5 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:13.266 | +0.717 | 31 |
6 | 3 | リカルド | RB ホンダRBPT | 1:13.279 | +0.730 | 33 |
7 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:13.293 | +0.744 | 31 |
8 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:13.340 | +0.791 | 29 |
9 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:13.342 | +0.793 | 28 |
10 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:13.349 | +0.800 | 28 |
11 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:13.439 | +0.890 | 29 |
12 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:13.570 | +1.021 | 33 |
13 | 77 | ボッタス | ザウバー | 1:13.642 | +1.093 | 31 |
14 | 2 | サージェント | ウィリアムズ | 1:13.663 | +1.114 | 30 |
15 | 22 | 角田裕毅 | RB ホンダRBPT | 1:13.716 | +1.167 | 30 |
16 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:13.737 | +1.188 | 28 |
17 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:13.777 | +1.228 | 26 |
18 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:13.880 | +1.331 | 22 |
19 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:14.075 | +1.526 | 30 |
20 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 1:18.656 | +6.107 | 4 |
コンディション
天気 | 曇り |
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気温 | 22℃ |
路面温度 | 37℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1カナダGP |
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セッション種別 | フリー走行3 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ジル・ビルヌーブ・サーキット |
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設立 | 1978年 |
全長 | 4361m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |