モンテカルロ市街地コースのプールサイドシケインを通過するルイス・ハミルトン(メルセデス)、2024年5月25日F1モナコGP予選
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

F1モナコGPを以て1勝7敗…今年の予選でラッセルに勝てるとは思っていない、とハミルトン

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F1第8戦モナコGP予選で7番手に留まったルイス・ハミルトン(メルセデス)は、残りのシーズンの予選で僚友ジョージ・ラッセルを上回れるとは思っていないと語った。

2024年シーズン末を以てメルセデスを去る7度のF1ワールドチャンピオンは今年、予選成績で同じ英国出身の後輩ドライバーに遅れを取っている。

現行グリッド唯一の”モナコマイスター”(通算3勝以上)は3回のプラクティス全てでチームメイトに先行したものの、予選では5番手を記録したラッセルに届かなかった。

ギャップは0.078秒に過ぎなかったが、これで今季の予選対戦成績は1勝7敗となった。

メルセデスは今週末、1セットのみ新型フロントウイングを持ち込んだ。これをクルマに搭載したのはハミルトンではなくラッセルだった。

予選を終えたハミルトンは「ファクトリーでの懸命な作業を通してチームは過去2レースにアップグレードを持ち込んだ。今週末もアップグレードがあるけど、1つしかなかった」と振り返った。

「ジョージがそれを持っているから、予選で彼を上回るのは難しいだろうと予想していた」

「アップグレードがあるのは素晴らしい事だけど、無意識的に予選でコンマ2秒失うだろうって事は分かってた」

ハミルトンは更に「今年は特に予選でジョージより前に出られるとは思っていない」とも述べ、この後のシーズンもチームメイトに対して予選で負け続ける事を覚悟している事をうかがわせた。

伝えられるところによると、フェラーリへと移籍するハミルトンをメルセデスが冷遇しているわけではなく、ハミルトン自身が新スペックを使う事を望まなかったとされる。

パフォーマンス向上の可能性という利点はあるものの、万が一予選で壊してしまうと代えがないため旧スペックに変更しなければならなくなる。

そうなればパルクフェルメ規定違反となるため、オーバーテイクが難しいモナコをピットレーンからスタートしなければならない。


2024年F1モナコGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にカルロス・サインツ(フェラーリ)が続く結果となった。

決勝レースは日本時間5月26日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周3340mのモンテカルロ市街地コースを78周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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