アウディの2025年F1契約提案には「対抗できない」とレッドブル、来季シートを巡る内幕を明かすマルコ
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、第5戦中国GPの開幕を翌日に控えた4月18日(木)に公開されたオーストリア紙「クライネ・ツァイトゥング」とのインタビューの中で、2025年のF1契約を巡りカルロス・サインツ(フェラーリ)と話し合っている事を認めた。
しかしながら、トロロッソ時代に叶わなかったレッドブル移籍をサインツが決断するかどうかは分からない。マルコによればサインツは現在、アウディ(現ザウバー)から非常に魅力的なオファーを受けており、それには対抗できない状況だという。
マルコは「彼はF1キャリアの中で現在、最も充実したシーズンを過ごしており、我々は彼と話をしている」とする一方、「しかしながら彼はアウディから金銭的に非常に有利なオファーを受けており、我々はそれに対抗したり上回ることもできない」と語った。
アウディは2026年にF1に参戦する計画で、スイスに拠点を置くザウバーは以降、ドイツメーカーのファクトリーチームとしてF1に参戦する。噂ではニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)の起用が囁かれている。
現時点で2025年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして最も有力なのは現行契約を持つセルジオ・ペレスだ。
マルコは「もし彼が日本GPの予選で見せたようなパフォーマンスを維持できれば、彼は間違いなくレッドブルにとっての2025年の最良の選択肢となるだろう」と語る。
「彼はチームプレイヤーだ。そして今では、セットアップ面で昨年選んだ根本的に異なるアプローチが誤っていた事を理解している。現在のクルマのセットアップはマックスのそれに近づいており、それが彼の助けになっている」
上海インターナショナル・サーキットでペレスは、レッドブルとの契約延長に楽観的な見方を示した。
「このチームとは既に数年間に渡って一緒に過ごしてきたし、どうなるかはすぐに決まると思う。誰もが続けたいと思っているだろうし、時間の問題だと思ってる」とペレスは語った。
仮にレッドブルがペレスに契約を打診する場合、延長期間は1年となる見通しだ。