角田裕毅の車体との間に「不整合」が見つかったと明かすリカルド
前戦サウジアラビアGP予選後に見つかったクルマの問題についてダニエル・リカルドは、チームメイトの角田裕毅の車体との間に「幾つかの不整合」があったと説明した。
リカルドはジェッダ市街地コースで行われた予選で”不可解”なペースダウンに見舞われ、直近のライバルたちと同じようにタイムを縮めていけなかった事に困惑した様子を見せた。
パルクフェルメ規定によりクルマに変更を加えられないままに臨んだ翌日のレースでは、ピットストップによるミスと、最終盤の単独スピンを経て16位で週末を終えた。
そんな我慢のレースを経てリカルドは、車体に「幾つかの欠陥」があったと説明した。
この問題の詳細について母国オーストラリアGPの木曜会見の中でリカルドは、角田裕毅の22号車とは対照的に、パフォーマンスやセッティング、パーツの稼働などにおいて、本来であれば得られるはずの一貫性が得られなかったと説明した。
「(2台の)クルマの間に幾つかの不整合が見つかったんだ」とリカルドは語る。
「当然のことだけど…特に今の僕らが置かれている状況のように、争いが本当にタイトな場合は全てが万全でなきゃならない」
「レースでは、序盤のセーフティーカーの際のピットストップで時間を失い、結果として最後尾に転落し、その後はDRSトレインの中でレースをすることになった。それでポジションを失った」
「本当に長く厳しい週末になってしまった」
リカルドはレース序盤から、コーナーからの立ち上がりの際のリアのグリップ不足に苦しんでいた。チェッカーフラッグを経てレースエンジニアのピエール・ハムリンはリカルドに謝罪の言葉を投げかけた。
唯一の朗報はリカルドが母国レースで同様の問題に直面する可能性が低い事だろう。「すべてが解決されたと思う」とリカルドは語る。
「チームとは何度も話し合ったし、僕としてもサウジアラビアを終えた後、母国に帰る前にシミュレーターに取り組んだ」
「ここに来るに際して、できることは全てやったと感じている」