GT3でレース? お茶目なフェルスタッペン、マイクを取り上げ記者になりきりアロンソにインタビュー
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はアブダビでの最終戦を経て、スウェーデンの配信局「Viaplay」からマイクを取り上げ、ジャーナリストになりきってフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)にインタビューした。
アブダビGPは2023年シーズンを象徴するかのようだった。今年、3度目のタイトルに輝いたフェルスタッペンは支配的なポール・トゥ・ウインでシーズンを締め括った。
対するアロンソはスタートポジションと変わらぬ7位でのフィニッシュとなったが、ドライバーズ・ランキング4位を獲得し、2012年以来となる好成績を残した。
フェルスタッペンはレース後、インタビューアーからマイクを取り上げ、自身の後にインタビューを受けるべく列に並んで待っていたアロンソにマイクを向けた。
フェルスタッペンから「フェルナンド、あなたのレースはどうでしたか?」と質問されたアロンソは「君のよりは遥かに面白いレースだったと思うよ!」と笑いながら答えた。
「何があったのですか? 少し説明して下さい」とフェルスタッペンから掘り下げるよう求められると、アロンソは次のように答えた。
「ええっと、序盤はユーキ(角田裕毅)とバトルして、その後にピアストリ、次にハミルトンと戦って、最後にまたユーキとバトルしたんだ。だから、君のレースとは違ったものだったと思う!」
インタビューアーになりきった26歳のオランダ人ドライバーは質問を止めず、続けてAMR23のデグラデーションについて問いかけた。
「予想外だったね。特にフロントのデグが酷かった」とアロンソは答えた。
「だからピットストップしたんだ。最初にピットに入ったのは16周目だっけかな? デグは酷かったね」
ここでアロンソは攻勢に転じ、フェルスタッペンに「君のクルマはどうだったの?」と質問返しした。
フェルスタッペンは「ロングランはしてないけど、ミディアムタイヤはかなり脆かったね。フロント側が酷かったのは同じだ。だから1ストップを期待してたんだけど、2ストップになっちゃったんだ」と答えた。
バーレーンでの2024年シーズンの開幕までは100日弱ある。2人のやり取りは冬休みの予定に関する話題に移った。
アロンソから「今後数週間の予定は?」と問われるとフェルスタッペンは「あんまり忙しいのはイヤだね」と答え、火曜のポストシーズンテストには参加しないものの、ポルティマオ・サーキットでGT3マシンをテストする予定だと説明した。
これに対してアロンソが、アラゴンで同じくGT3テストを予定していると明かすと、フェルスタッペンは休みの合間を縫って一緒に何かをやろうかと提案した。
するとアロンソは「DTMマシンだったら勝てるぞ!」と挑戦を突きつけた。2人は大笑いした。
アロンソへの取材を終えたフェルスタッペンは「すごい良かったでしょ? 君の代わりにやっといたよ」とインタビューアーにマイクを返した。