ピエール・ガスリー、僅差で入賞及ばず「ユーキは20秒ゲインした」打撃となった2つの要素
ポイントに3.329秒及ばず11位でF1メキシコGPを終えたピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、主に2つの問題によって自身のレースが損なわれたと考えている。
11番グリッドに着いたガスリーは1周目に2つポジションを上げ、第1スティントの大部分で9番手を走行。だがタイヤ交換を行った4周後にケビン・マグヌッセン(ハース)がクラッシュし、セーフティーカーの後に赤旗が振られた。
角田裕毅(アルファタウリ)やアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、10位フィニッシュしたチームメイトのエステバン・オコン(アルピーヌ)など、ガスリーとポジションを争っていた何名かのライバルはこの恩恵を受けタイヤを交換した。
自身のレースについてガスリーは「赤旗のタイミングは最悪だった」と振り返った。
「最初のスティントはうまくいったと思うけど、ニコに前を塞がれてしまい、ストレートで抜くことができなかった。僕らには直線速度が足らなかった。それでも後続を引き離していった」
「後方のアレックスにかなりのギャップを築いた状況でピットに入って、その後、ピットストップしていなかったエステバンを抜いた。でもその後に赤旗が出て、ユーキとアレックス、エステバンは20秒のゲインを得た」
「理想的じゃなかった。悔しいけど、どうすることもできない。だから本当の意味で後悔しているわけじゃない。ただ、僕らにとって追い風とはならなかった」
リスタート後も再び、後方のライバルを苛立たせた事で「楽しめた」とするニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)に前を塞がれ、更にはギアシフトにも問題を抱えた。
「スタートは本当に良かったけど、4速、5速とギアを上げるたびにかなりのダウングレードがあって、それによって幾つか順位を上げるチャンスを失ってしまった」
「2回に渡ってニコを交わす直前まで行ったのに、結局は彼の後ろのままで、ずっとトラフィックの中で走らなきゃならなかった」
赤旗のタイミングを含めて一切問題なくレースを終えたとしても、自身は9位、チームメイトは10位止まりだっただろうとしてガスリーは「(チームとして潜在的に)失ったのは僅か1ポイントだけど、一生懸命頑張った中で赤旗に翻弄されると、少しイラッとするよ」と語った。