アストンマーチンF1、2024年に向けてチーム名変更の可能性
アストンマーチン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チームは、2024年に向けてチーム名が変更される可能性がありそうだ。
アストンはF1カタールGP開幕前日の2023年10月5日、米国に拠点を置く多国籍テクノロジー企業「コグニザント(Cognizant)」との複数年の契約延長を発表した。
同社は2021年以降、タイトルスポンサーを務めているが、アストンは本契約によってコグニザントはチームの「グローバル・テクノロジー・サービス・パートナーになった」と説明した。タイトルスポンサーシップについての言及は一切ない。
またアストンのローレンス・ストロール会長は、チームとの「関係の第一段階」によってコグニザントは「世界的なブランド認知度を高めることに見事に成功」したとして、今回の契約は「パートナーシップの新たなステージ」への突入を意味するものだと語った。
更にチームは、コグニザントとの「継続的なコラボレーション」として、スマートファクトリーに関する専門知識の提供、エネルギー効率の改善を通したゼロ・エミッションへの取り組み、STEM教育の推進を含む持続可能性やインクルージョンに関する共同イニシアチブの3点のみを挙げている。
明言はないがリリースの記載ミスでない限り、コグニザントのタイトルスポンサー契約は今季末を以て終了するものと考えられる。
新たなタイトルスポンサーの登場なのか、現在コグニザントと並びチーム名を冠しているアラムコの単独タイトルスポンサー契約なのか、はたまた別の何かなのか、今回の契約発表が何を意味するのかは分からない。
コグニザントとの新たな契約が発表された当日、独「F1-Insider」は、ストロールがサウジアラビアの国営石油会社アラムコにチームを売却する可能性があるとのパドックの憶測を伝えた。
報道によればストロールは、チームメイトであり2度のF1王者であるフェルナンド・アロンソに大きく引き離されている「息子ランスのキャリアを更に促進する意欲に欠けている」といい、ランスの母クレア=アンは、今季の幾つかのクラッシュを経て息子に対し、レーシングドライバーとしてのキャリアを止めるよう訴えているという。
ただしストロールは、アラムコからのアプローチを受けた事を認めつつも「現時点でそのような予定はない」と否定している。