左手にギプスを巻いてザントフォールト・サーキットのパドックに戻ってきたダニエル・リカルド(アルファタウリ)、2023年8月25日F1オランダGP
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ピアストリか壁か…衝突先の瞬時選択を強いられたリカルド、F1オランダGP骨折事故を振り返る

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欠場の原因となったF1オランダGPのFP2でのクラッシュについてダニエル・リカルド(アルファタウリ)は、同胞の後輩オスカー・ピアストリではなく、壁に衝突する方を瞬時に選択したようだ。

リカルドは前方を走行していたマクラーレンMCL60を駆るピアストリの事故に巻き込まれ、ターン3でクラッシュを喫して中手骨を骨折した。スーパーフォーミュラで活躍中の21歳のニュージーランド人ドライバーが代役に任命された。

病院でのレントゲン検査を経てパドックに戻ったリカルドは「ターン3に向かってコーナーにアプローチした後にピアストリがいるのが分かった。彼にぶつかるか、壁に衝突するかのどちらかだった」と振り返った。

「壁にぶつかった際、手を離すだけの十分な時間がなく、ステアリングが僕の手に当たったんだ」

「本当に残念だし悔しいけど、できるだけ早く回復できるように頑張るよ」

「もちろん、すぐにでも戻ってきたいところだけど、同時に適切なやり方で以て、確実に競争力を発揮できる状態で復帰したいと思ってる」

「チームの健闘を祈るとともに、またも計画が変更された事についてチームに申し訳なく思う」

「リアムにとってはチャンスだし、彼とチームが力強い週末を過ごせるよう祈ってる」

ザントフォールト・サーキットでアルファタウリAT04をドライブするダニエル・リカルド、2023年8月25日F1オランダGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

ザントフォールト・サーキットでアルファタウリAT04をドライブするダニエル・リカルド、2023年8月25日F1オランダGP

クラッシュが起きるまで、リカルドはザントフォールトでのAT04に大きな手応えを感じていた。それだけに不運な欠場は大いに悔やまれる。

「休み明けの初戦という事ですごく楽しみにしていたんだ」とリカルドは語る。

「今日は本当に順調だった。FP2に向けて幾つかクルマに変更を加え、クラッシュする前にハードタイヤで走った数周は良い感触だった」

「あの時点でかなりの競争力を発揮できていたし、気分が良かったんだけど」

初日を5番手タイムで締め括ったチームメイトの角田裕毅は一刻も早い復帰を願い、リカルドにエールを送った


F1オランダGPのFP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を1000分の23秒差で退けた。3番手にはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が続く結果となった。

3回目のフリー走行は日本時間8月26日(土)18時30分から、公式予選は同22時から1時間に渡ってザントフォールト・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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