初日5位の角田裕毅「良い調子」F1オランダでのAT04に”予想外”の手応え、事故の僚友リカルドにエール
8月25日(金)のF1第14戦オランダGPの初日を5番手で締め括った角田裕毅(アルファタウリ)は、当初の予想とは異なりザントフォールトでのAT04のペースに手応えを得たようで、2日目以降に向けて楽観的な姿勢を見せた。
前戦ベルギーGPに続く2戦連続のポイント獲得を狙う角田裕毅はこの日のオープニングラップで9番手をマーク。13番手に留まった僚友ダニエル・リカルドにコンマ24秒差をつけた。
そして続く2回目のプラクティスではトップから0.390秒差の5番手を刻み、シニアチームのレッドブルRB19をドライブするセルジオ・ペレスを上回る速さを見せた。
アルファタウリは空力効率の改善を目的とした改良型エンドプレートを持つアップグレード版リアウィングを持ち込んでおり、FP1ではエアロレイクを取り付け空力データの収集に取り組む姿もあった。
チーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「スプリントが採用されたスパではテストする時間が殆どなかったため、今日はFP1を使ってユーキのマシンにレイクを取り付け、エアロの相関性を確認し、2台のクルマで幾つか空力テストをこなした」と説明した。
「全体的に両ドライバーとも、FP1でのマシンバランスに満足していたため、FP2に向けては微調整にとどめた」
「ソフトコンパウンドを使ったユーキのショートランは競争力があるように見えた。明日の予選でQ2の前方を賭けて戦える事を期待している」
1日を振り返った角田裕毅は「リーダーボードで上位に入り、ダニエルも良いパフォーマンスを見せていました。クルマのペースにはあまり期待していなかったのですが、良い状態にあるように思いますし、兎に角、まとめ上げる事が重要です」と語った。
「ハードコンパウンドで周回したダニエルはすぐに速さを見せていましたし、ソフトタイヤを担当した僕の方も感触が良かったのでかなり楽観視しています」
「クルマは特に、ショートランの感触が良いのですが、ロングランに関しては色々と課題がある事が分かったので、その原因について分析していくつもりです」
「風が安定しないため、よりトリッキーな状況になっていますが、今のところは大丈夫で、これを除けば僕のガレージの方はポジティブな1日でした」
マシンの調子が良いだけに、アルファタウリにとってリカルドの欠場は大きな痛手だ。
リカルドはFP2でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の事故に巻き込まれ、ターン3でクラッシュを喫して左手首を骨折。残りの週末はリザーブ・ドライバーのリアム・ローソンが代役を務める。
角田裕毅はコンビ3戦目を迎えたチームメイトにエールを送った。
「ダニエルは競争力のあるパフォーマンスを発揮して、本当によい仕事をしていました。パドックに戻ってきて彼と会った時、それでも彼には笑顔がありましたし、本当に前向きで強い人なので、早く回復してすぐに戻ってきてほしいと思っています!」
https://www.instagram.com/p/CwXOcD8qoVO/
F1オランダGPのFP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を1000分の23秒差で退けた。3番手にはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が続く結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間8月26日(土)18時30分から、公式予選は同22時から1時間に渡ってザントフォールト・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。