アルファタウリF1、後半戦でも開発継続…リカルドより貢献できると角田裕毅
角田裕毅はベテランの僚友ダニエル・リカルドよりアルファタウリ「AT04」の改善・開発に貢献できると考えているようで、F1オランダGPより始まるシーズン後半戦に向けて意欲を高めている。
ベルギーGPまでの序盤12戦でアルファタウリは入賞3回の僅か3ポイントに留まり、10戦を残した現段階でコンストラクターズ選手権最下位に沈んでいる。
開幕以前にフランツ・トスト代表が掲げていた目標の達成は現実的とは言い難い状況にある。目指すべきとされた6位につけるアルピーヌは57ポイントと、アルファタウリの19倍の得点を稼いでいる。
ザントフォールトに姿を見せた角田裕毅は、チームがシーズン後半戦に向けて「まだ多くのアップグレード」を計画していると明かした上で、車体開発での舵取りに意欲を示し、最終的にコンストラクターズ選手権7位に入れれば御の字だと付け加えた。
「ダニエルも僕も、自分たちが何をしなければならないか分かっています」と角田裕毅。
「ですが、クルマのセットアップや開発に関して僕は、自分たちがどういう方向に進まなければならないか把握できていると思っていますし、このクルマに関しては僕の方が経験豊富なので、おそらくダニエルよりアイデアが豊富だと思います」
「まだ多くのアップグレードがあるので、良いステップが踏めればと願っています」
残りのシーズンよりも来季に焦点を合わせて後半戦に臨むというアプローチも考えられるが、角田裕毅は「2024年のことはあまり考えておらず、自分が改善すべき箇所に全力を注ぐこと、それが後半戦での目標です」と語る。
「パフォーマンスがいいか悪いかは別として、結果は自ずとついてくると思いますし、まずはそれを達成する事がターゲットで、あとはできるだけポイントを獲得していきたいと考えています」
サマーブレイクの大半は「F1やソーシャルメディアから距離を置いた」事で「普段とは違う感覚」で日々を過ごしてリラックスしたという角田裕毅。まずはオランダGPを初完走で終えて幸先の良いスタートを切り、来月末に控える母国日本GPに向けて勢いをつけてほしいところだ。