最も感銘を受けたF1トップ5に角田裕毅を選ぶインディカーの雄ヒンチクリフ
レーシングドライバー兼解説者のジェームズ・ヒンチクリフは、2023年シーズンの前半に最も感銘を受けたF1ドライバー5名の中の1人として角田裕毅(アルファタウリ)を選出した。
これはF1公式サイトの企画で行われたもので、3月のバーレーンGPから7月末のベルギーGPまでの前半12戦を対象に、必ずしもドライバーズ・ランキングに表れない上半期のヒーローを紹介するというものだ。
インディカー・シリーズで通算6勝を誇る36歳のカナダ人ドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)と並び、アルファタウリの全得点をもたらしている日本人ドライバーの名前を挙げた。
「ツノダの今季はあらゆる点で本当に素晴らしい」とヒンチクリフは指摘する。
「最初の4レースで11位が2回、10位が2回と、シーズンを力強くスタートさせた事で、アルファタウリのパッケージがかなり強力であると皆に印象付けた」
「前評判の高かったチームメイトのニック・デ・フリースは、ルーキー故に経験が不足しており遅れを取っていたが、それでもすぐに追いつき、ポイント争いに加わるものと考えられていた」
「だがデ・フリースがそこに到達することはなく、またアルファタウリが当初思われていたほどスポーティーなマシンでないことが明らかになった事で、ツノダのポイント獲得が如何に力強いものであったかが浮き彫りになった」
「その後、デ・フリースに代わってダニエル・リカルドが参戦するという衝撃的なニュースが飛び込んできた」
「これは如何なるドライバーにとってもメンタルの強さという点で大きな試練だろうし、ハンガリーはリカルドが新しいチームメイトを完膚なきまでに叩きつぶす序章のように見えたが、ツノダはスパで見事に巻き返し、F1を理解しつつある事を示してまたも感嘆させた」
「新しいチームメイトを迎えるというプレッシャーに晒され、その最初のレースで荒れながらも次のレースですぐに力強さを取り戻した事は、ツノダの3シーズン目が魅力的である事を示すものと言えるかもしれない」