混沌の並び…角田裕毅、最速ルクレールに迫る4番手!レッドブル勢はTOP10圏外 / F1ハンガリーGP《FP2》結果とダイジェスト
2023年F1第12戦ハンガリーGP金曜2回目のフリー走行が現地7月21日に行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分17秒686のトップタイムを記録した。角田裕毅(アルファタウリ)は4番手につけた。
雨と赤旗の影響により大幅に中断されたFP1を経て、午後の現地ブダペストは晴天に恵まれ、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は気温23℃、路面33℃のドライコンディションでスタートした。
代替タイヤ配分方式(ATA)初導入の週末という事で、チーム毎に戦略が大きく分かれ、タイムシートの並びは通常であれば目にする事のない奇妙なものとなった。
ルクレールに1000分の15秒差の2番手につけたのはランド・ノリス(マクラーレン)。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)がこれに続き、昨年までのチームメイト、角田裕毅を1000分の16秒差で抑えた。
今季全勝を誇るレッドブルはマックス・フェルスタッペンが11番手、セルジオ・ペレスに至っては18番手と、トップ10圏外に留まった。FP1のクラッシュを経てレッドブルはRB19を修復。無事にコースに送り出したが、ペレスはターン1で派手なロックアップを喫して貴重な1セットを失う場面があった。最下位はジョージ・ラッセル(メルセデス)という結果だった。
ATAの導入によりタイヤの割り当ては13セットから11セットに削減された。予選Q1ではハード、Q2ではミディアム、Q3ではソフトを使用する必要がある。
トップチームであれば特に、予選の各ラウンド用に1セット、そしてレース用に1セットを温存する計画を立てているはずで、FP2では新品タイヤを1セットのみに留めるクルマが目立った。
各車のベストタイムはコンパウンドも、タイヤの履歴もバラバラで、これが混沌としたタイムシートの要因になったと言えよう。誰が真の最速であるかを読み解く事は難しい。
FP1での破損を経て、スペアがないため旧仕様のフロントウイングに戻した角田裕毅は1分17秒934のベストタイムで一時、タイムシートのトップに立った。最終的には3台がこれを上回ったが、それでも総合4番手と力強い走りを見せた。復帰戦を迎えるチームメイトのダニエル・リカルドは0.451秒落ちの14番手に留まった。
ノリスが2番手を刻んだのとは対照的に、同じMCL60を駆るオスカー・ピアストリはフロアにダメージを負ったために、ランス・ストロール(アストンマーチン)やアレックス・アルボン(ウィリアムズ)が最多32周を重ねた中、18周の19番手に留まった。
3回目のフリー走行は、日本時間7月22日(土)19時30分から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2023年F1第12戦ハンガリーGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:17.686 | 20 | |
2 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:17.701 | +0.015 | 29 |
3 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:17.918 | +0.232 | 25 |
4 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:17.934 | +0.248 | 30 |
5 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:18.045 | +0.359 | 29 |
6 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:18.058 | +0.372 | 28 |
7 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:18.085 | +0.399 | 28 |
8 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:18.105 | +0.419 | 31 |
9 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:18.108 | +0.422 | 30 |
10 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:18.182 | +0.496 | 19 |
11 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:18.279 | +0.593 | 17 |
12 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:18.319 | +0.633 | 32 |
13 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:18.377 | +0.691 | 32 |
14 | 3 | リカルド | アルファタウリ | 1:18.385 | +0.699 | 29 |
15 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:18.504 | +0.818 | 26 |
16 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:18.746 | +1.060 | 27 |
17 | 2 | サージェント | ウィリアムズ | 1:18.836 | +1.150 | 29 |
18 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:18.978 | +1.292 | 13 |
19 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:19.117 | +1.431 | 18 |
20 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:19.175 | +1.489 | 22 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 23℃ |
路面温度 | 33℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ハンガリーGP |
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セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ハンガロリンク |
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設立 | 1986年 |
全長 | 4381m |
コーナー数 | 16 |
周回方向 | 時計回り |