シルバーストン・サーキットでスクーデリア・アルファタウリAT04をドライブする角田裕毅、2023年7月7日F1イギリスGP FP1
Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1イギリスGPアプグレ祭!角田裕毅のアルファタウリ刷新、フェラーリ除く全車が改良

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フェラーリを除く全チームがF1の生まれ故郷、シルバーストン・サーキットにアップグレードを持ち込んだ。中でも角田裕毅擁するアルファタウリの改良は、フロアとリアを中心に広範に渡る大規模なものとなっている。

2023 F1イギリスGPアップグレード状況
:性能向上 / :コース特性対応
チーム フロント フロア リア
ノーズ ウイング 翼端板 ダクト サス ボディ フェンス エッジ サス ウイング ビームウイング ダクト ディフューザー ボディワーク
アルファタウリ
アルファロメオ
マクラーレン
メルセデス
アストンマーチン
レッドブル
ウィリアムズ
アルピーヌ
ハース

AT04に投入されたアップグレードは、弱点である低速及び高速域のコーナリング性能の改善を目的としたものだ。角田裕毅はイベント開幕に先立ち、ドラッグを減らしてダウンフォースを強化する高い空力効率を誇るパッケージが必要だと訴えた。

変更箇所はフロアボディ、フロアフェンス、フロアエッジ、ディフューザー、エンジンカバー周りのボディーワーク、リア・サスペンション、リアウイング、そしてビームウイングと、抜きん出て多岐に渡る。

アルファタウリAT04でシルバーストン・サーキットを走行する角田裕毅、2023年7月7日F1イギリスGP FP2Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリAT04でシルバーストン・サーキットを走行する角田裕毅、2023年7月7日F1イギリスGP FP2

各チームの変更箇所をパーツ別に見るとフロントウイングが最も多い。メルセデスは荷重配分の改善のために全体に変更を加えた。これによりフロントウイング後方のアンダーフロアへと向かう気流が改善されるという。

アルピーヌも同様に再設計されたウイングを持ち込んでいるが、こちらは前輪が生み出す後流を改善することで、高速域でのパフォーマンスを犠牲にすることなく低速コーナーの性能を引き上げる効果を狙ったものだという。

フロービズが塗られたジョージ・ラッセル駆るメルセデスW14のフロントウイング、2023年7月7日F1イギリスGP初日フリー走行Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

フロービズが塗られたジョージ・ラッセル駆るメルセデスW14のフロントウイング、2023年7月7日F1イギリスGP初日フリー走行

マクラーレンは3部構成アップグレードの第2弾を投入。全面的な見直しが行われたノーズや翼端板を含むフロントウイング一式に加え、リアにより大きな荷重が掛かるようブレーキダクトのウィングレットを改良した。

アルファタウリと並び大規模なアップグレードを投じたのはアルファロメオ。「トップ10争い復帰」を目標に、高速域でのコーナリング性能を引き上げるべく、新型フロアボディと改良型フロアフェンス、新しいディフューザー、再設計されたリアブレーキダクトとリアサスペンションカバーを搭載した。

周冠宇(アルファロメオ)駆るC43、2023年7月7日F1イギリスGP初日フリー走行Courtesy Of Alfa Romeo Racing

周冠宇(アルファロメオ)駆るC43、2023年7月7日F1イギリスGP初日フリー走行

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