F1イギリスGPアプグレ祭!角田裕毅のアルファタウリ刷新、フェラーリ除く全車が改良
フェラーリを除く全チームがF1の生まれ故郷、シルバーストン・サーキットにアップグレードを持ち込んだ。中でも角田裕毅擁するアルファタウリの改良は、フロアとリアを中心に広範に渡る大規模なものとなっている。
チーム | フロント | フロア | リア | |||||||||||
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ノーズ | ウイング | 翼端板 | ダクト | サス | ボディ | フェンス | エッジ | サス | ウイング | ビームウイング | ダクト | ディフューザー | ボディワーク | |
アルファタウリ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||||
アルファロメオ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
マクラーレン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |||||||||
メルセデス | ◯ | ◯ | ||||||||||||
アストンマーチン | △ | △ | ||||||||||||
レッドブル | △ | |||||||||||||
ウィリアムズ | ◯ | △ | ||||||||||||
アルピーヌ | ◯ | |||||||||||||
ハース | ◯ | ◯ | ◯ |
AT04に投入されたアップグレードは、弱点である低速及び高速域のコーナリング性能の改善を目的としたものだ。角田裕毅はイベント開幕に先立ち、ドラッグを減らしてダウンフォースを強化する高い空力効率を誇るパッケージが必要だと訴えた。
変更箇所はフロアボディ、フロアフェンス、フロアエッジ、ディフューザー、エンジンカバー周りのボディーワーク、リア・サスペンション、リアウイング、そしてビームウイングと、抜きん出て多岐に渡る。
各チームの変更箇所をパーツ別に見るとフロントウイングが最も多い。メルセデスは荷重配分の改善のために全体に変更を加えた。これによりフロントウイング後方のアンダーフロアへと向かう気流が改善されるという。
アルピーヌも同様に再設計されたウイングを持ち込んでいるが、こちらは前輪が生み出す後流を改善することで、高速域でのパフォーマンスを犠牲にすることなく低速コーナーの性能を引き上げる効果を狙ったものだという。
マクラーレンは3部構成アップグレードの第2弾を投入。全面的な見直しが行われたノーズや翼端板を含むフロントウイング一式に加え、リアにより大きな荷重が掛かるようブレーキダクトのウィングレットを改良した。
アルファタウリと並び大規模なアップグレードを投じたのはアルファロメオ。「トップ10争い復帰」を目標に、高速域でのコーナリング性能を引き上げるべく、新型フロアボディと改良型フロアフェンス、新しいディフューザー、再設計されたリアブレーキダクトとリアサスペンションカバーを搭載した。