遺恨なし?オコンとアロンソ、F1スペインでのスリリングな攻防を振り返る
アルピーヌの元チームメイト達はF1スペインGPでスリリングな接近戦を繰り広げた。エステバン・オコンはアストンマーチンAMR23を駆るフェルナンド・アロンソに対し、メインストレートで闘争心溢れるディフェンシブな動きを取った。
DRSを使って真後ろについたアロンソがピット側にステアリングを切ると、オコンはこれに反応。進路を大きく右に変え、2度のF1ワールドチャンピオンはピットロード出口にまで追いやられた。
それでもアロンソのオーバーテイクを阻止するには至らず、ターン1で前を許し、7位フィニッシュした昨年までのチームメイトに続く8位でレースを終えた。
アロンソとのバトルについてオコンは、至って普通の争いでドラマは何もなかったと振り返った。
「彼とのレースは楽しかった。一旦、右サイドを取られた後は、これ以上留めておくのは無理だと思ってアクセルを緩めた」
「なんとか2周は耐え忍んだけど、その後は彼を前に行かせる他になかった」
「至って普通のレースだよ。何も問題ない。ドラマは全くなかった。良いレースだったと思う。これからもフェルナンドとのレースを楽しむつもりだ」
アロンソの方も「僕はジョー(周冠宇)やツノダ、エステバンをオーバーテイクしたけど、僕にとってはどれも同じだった」と述べ、テレビ映像ではオコンが他のドライバーより激しい防御をしたように見えたのかもしれないが、ドライバー視点では違いはなかったと語った。
オコンは前戦モナコで表彰台に上がり、スペインでは予選6番手をマークした。それだけにレースでのA523のパフォーマンスは少なからず不満の残るものだった。
「表彰台を経て土曜の予選では良いペースがあったから、ポイントを獲得できて良かったと思うし、ガッカリしているわけじゃないけど、レースに関しては少し複雑だね」とオコン。
「土曜よりクルマとタイヤに少し苦労した。グラデーションが結構酷くて、タイヤをコントロールするのが難しかったんだ」
「僕らは(コンストラクターズ選手権で)5位についているけど、(レースでは)8位に落ちてしまった。今後に向けてレースペースに取り組んでいかなきゃならないのは間違いない」