マイクを握るアルファタウリのフランツ・トスト代表、2023年5月5日のF1マイアミGP金曜記者会見にて
Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリの”信用できないエンジニア”はもう去った、とトスト代表

  • Published:

スクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表は、かつて自身が「もう信用しない」と言い放ったエンジニアは既にチームを去ったと明かした。解雇されたのか、自主的に退職したのかは不明だ。

コンストラクターズ選手権6位を目標に掲げながら予選Q3進出と決勝での入賞を逃した開幕バーレーンGPを経てアルファタウリの指揮官は、冬の間に前向きな報告を上げていたエンジニアへの不信感をぶちまけた。

決して今も目標達成に足る競争力を備えているとは言い難いが、AT04はオーストラリアでの新型フロアやバクーでのドラッグ低減を狙ったアップグレードにより着実に前進しており、これを証明するかのように角田裕毅は2戦連続入賞を飾った。

第5戦マイアミGPのFP1を経てトストは、”信用しない”発言以降、クルマは進化しているようだが今もその考えに変わりはないのか?と問われると「ご想像の通り、信用が置けなかった人物は出て行った」と語った。

「他のエンジニアは信用している。全くもって簡単な話だ。彼らは良い仕事をしてくれている」

マイアミ・インターナショナル・オートドロームでのオープニング・セッションでアルファタウリ勢はグリップ不足に苦戦。角田裕毅が18番手、ニック・デ・フリースが最下位に留まる厳しいスタートを切った。

トストは「我々は苦労していると言わざるを得ない」と認めた上で、「エンジニアがやらねばならない仕事は山積みだ。理由はどうあれ我々は遅すぎる」として「キャッチアップできる事を願っている」と付け加えた。

F1マイアミGP特集