ペレス、首位走行もヒヤヒヤ「妄想」タイヤが気になり集中力が…
セルジオ・ペレス(レッドブル)はF1アゼルバイジャンGPで後続の僚友マックス・フェルスタッペンを一切寄せ付けず、トップチェッカーに向けて盤石かと思われたが、内心はヒヤヒヤだったという。
レース終盤に向けてトップを快走していたペレスはターン15のバリアに接触。影響が懸念されたもののクルマが壊れるようなことはなく、最終的には2.137秒差でフィニッシュラインを駆け抜けた。
クルマを降りたペレスは、バリアとの接触は「本当に激しかった!」として「右フロントが吹っ飛ばなくてラッキーだった」と振り返った。
「ちょうどフロントエンドに苦しんでいて、どういうわけか少しピックアップしちゃったんだ」
「正直言って、かなり心配だった。妄想し始めるとタイヤが気になっちゃうし、エンジニアからは『ターン15で何があったんだ』って聞かれるし」
「『待って、大丈夫だと思う』って返したんだけど、あの時は少し集中力が散漫になってしまった」
「この手のコースでは、レースの局面に関係なく集中力を切らすわけにはいかないのにね」
この日の勝利によって今季4戦2勝としたペレスはドライバーズランキング首位を走るフェルスタッペンとの差を6点にまで縮めたが、オーストラリアGPでブレーキに悪戦苦闘する事がなければ「遥かに接近」していたはずだと主張する。
「だから、二度とああいった問題を抱えないこと、そしてトラブルを最小限に抑えることが重要なんだ」とペレス。
「例え勝てなくても2位でフィニッシュして良い日だったと思えるようにする事が本当に大切だと思う」
ペレスは今回、バクー史上初の複数優勝ドライバーとなったわけだが、キャリア6勝の内の5勝、83.33%がストリートサーキットとは何とも驚きだ。
4月30日(日)にバクー市街地コースで行われた2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)がスプリントに続き逆転優勝を飾った。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは5月6日のフリー走行1で幕を開ける。