高台にそびえたつマンション群、2022年5月26日F1モナコGP
Courtesy Of Alfa Romeo Racing

F1モナコGP、仏労組から妨害予告…レース開催に支障のおそれも

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エマニュエル・マクロン大統領が年金制度改革を成立させた事を受け、F1モナコGPを含む幾つかのイベントを標的としてフランスの鉱業・エネルギー全国労働組合が労働者に対し、電力供給の遮断を含めた抗議を呼び掛けている。

組合が名前を挙げているのはモナコGPとカンヌ映画祭、ローラン・ギャロス・トーナメント(全仏オープン)、アヴィニョン演劇祭だ。

年金支給開始年齢の62歳から64歳への引き上げに関しては、フランス国内で激しい抗議行動が続いており、既に100名以上の逮捕者が出ている他、収拾に向けて機動隊が配備されるなど混乱が広がっている。

モンテカルロでの伝統の一戦はナイトレースとして行われるサウジアラビアやバーレーンとは異なり日中に行われるものの、仮に電力供給が遮断されればイベント運営に支障をきたす可能性もある。

実際、昨年は大雨による停電によってスタートが遅れた。

F1世界選手権の中でも最も古く、最も権威のあるモナコGPはモナコ自動車クラブの主催イベントで、今年はシリーズ第7戦として5月28日に決勝レースを迎える。なお5月6日に行われるフォーミュラEのモナコe-Prixはターゲットとして名前が挙げられていない。

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