セルジオ・ペレス、フェルスタッペンから2秒遅れ…RB19とは馬が合わない?
他の17名とは異なり、この日が自身にとってのプレシーズンテスト初日とは言え、セルジオ・ペレスが僚友マックス・フェルスタッペンほどレッドブル「RB19」を乗りこなせていないのは明らかだった。
おそらくは限界を見極めるためだろうが、特定コーナーで何度もロックアップを喫する場面もあり、タイムを追求せずしてコースインする度にファステストを刻んでしまうチームメイトとは対照的に、セッションを通して悩み続けていたように見える。
実際、2番手を刻んだフェルスタッペンとのギャップは2.141秒と大きく、ペレスは2月24日(金)のテストを14番手で終えた。
RB19とは馬が合わないのだろうか? 否。ペレスの発言からは、そういった心配は不要のようだ。
ヘルメットを脱いだペレスはRB19について「タイヤを除けばRB18との違いは殆どないし、概して言えばよく似ていると思う。クルマには満足しているし、良い状態にあると思う」と語った。
「今日は主にロングランに重点を置いて、最優先事項であるクルマの信頼性を確認した。クルマのフィーリングもペースも良いし、最終日に向けて上手く微調整していければと思ってる」
ロングランを重視したとあって、C3コンパウンドでの21周に渡るロングランでは平均1分37秒8という印象的なペースを刻んだ。
同じ時間帯に同じくC3で周回を重ねたカルロス・サインツ(フェラーリ)は平均39.8秒だった。フェラーリは何しろ、デグラデーションが大きかった。
レースエンジニアリング部門を率いるジャンピエロ・ランビアーゼの発言からも、ペレスが決して悪くない状態にある事がうかがえる。
「今朝はチェコと一緒に堅実に走り込み、生産的なセッションを過ごすことができた」とランビアーゼは語る。
「上手くRB19に慣れてくれたようで、チェコからはポジティブなフィードバックを得ている」
「一貫した走りに集中することで、様々な手続きやシステムチェックをやり終える事ができ、明日に向けて力強い土台を築く事ができた」
最終3日目はペレスが終日に渡ってRB19に乗り込み作業に取り組む。
ペレスは「明日は丸一日、クルマに乗れるから楽しみだ。レースに向けてシミュレーションに取り組みつつ、予選に向けてもできるだけ準備を整えるつもりだ」と付け加えた。
テスト最終3日目の25日(土)も午前と午後の2回に分けてセッションが行われる。テストの模様はDAZNとフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。